chain(裏)
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
静まり返る廊下を私は静かに歩いた。
突き当りの部屋に彼はいる。
ドアを開かずとも感じる。
彼の禍々しいオーラ。
憎しみと哀しみで構築された、綺麗な纏だ。
「クラピカ」
ドアを開けて、私は彼に声をかけた。
彼は窓に向かって座っていた。
こちらに背を向け、微動だにせずに。
「入る時はノックをしろといつも言っているだろう」
「ごめんね。つい」
「なんの用だ?」
「あなた明日は非番だって。だからゆっくり休んで」
「分かった」
私は彼の背中を優しく抱き締める。
「ボスの護衛は?」
「私とセンリツでするわ。心配しないで」
彼は最近さらに痩せた。
ヨークシンを離れ屋敷に戻ってきてから、
部屋に閉じこもり、思いにふける時間が増えた。
彼は復讐者。
旅団への報復。
そして同胞の眼を全て取り戻すこと。
これら彼が生きる理由だ。
鎖が哀しく揺れる音がまるで彼の泣き声のようで、
こちらまで胸が締め付けられる。
「…泣いていたの?」
後ろから回り込むように彼の頬にキスをする。
だが無表情な彼の瞳からは何も発されない。
「今はそんな気分じゃない」
「そうなの?なんだか、哀しそうな顔をしてたから。つい…ね?」
「お前に私の何が分かる」
「分からないわ…何も」
「んん…っ」
強引に彼の唇を奪う。
深く、激しく。
淫らに動く舌が彼を挑発する。
この唇から少しでも、彼の苦しみを吸い出せたら。
彼の口元に笑みが零れたら。
「煽るな」
そう言って彼は荒々しく私をベッドに押し倒す。
「今の私は笑ってあしらえるほど穏やかではない。
荒っぽくなるが?」
私は無言で頷いた。
そう。
少しでもいい。
あなたの苦しみを私にぶつけて。
「ぁ…っ」
彼の唇が私の首筋へ。
右手が服の中へと侵入する。
鎖の音と冷たい感触が私を興奮させ、体を熱くしていく。
胸の頂きに吸い付くと、悪戯に舌先で弄び、
そしていつもより強くそれを吸った。
「ひゃ…っ、や…っ♡」
「相変わらず敏感な体だ」
あなたの綺麗な指が私の体に触れていると
思うだけで、こうなってしまう。
「あぁ…っ」
「こんなに滴ってる…」
「…あっあっ♡」
指が中に入ってくる。
声が止まらない。
出し入れを繰り返す度、鎖が激しく揺れる。
親指の腹で敏感な突起を同時にこねられて、
その時ばかりは声も出ないほど震えた。
「クラピカ…っ、んん…っ」
「まだ足りないか?ぴちゃ…っ」
「やぁ…っ///そんなとこっ舐めちゃ…っ」
「ここは喜んでいるが?じゅるる…っ」
「やぁあっっ…そんなに強く…やだぁぁー~っ♡」
目の前がチカチカする。
もう限界だ。
「クラピカァ…っ」
「…なんだ?もう入れてほしいのか?」
「うん…っ、欲しい…っ。クラピカが、欲しいの…っ」
「……なら、後ろを向け」
言われるがままに私は背中を向け、入口を突き出す。
彼のものが入りやすいように。
「いやらしいやつだ」
「んん…っ♡」
「く…っ。キツいな…っ」
お互い服を着たままのセックス。
必要最低限の部位だけがさらけ出され、
摩擦され、蜜が服を濡らす。
「ん…っ。ぁあ…っ」
彼の口からも甘い声が溢れてくる。
そして腰の振りが強まる。
まるで私の存在を求めてくれているようで、
幸せで、さらに中を濡らしてしまう。
「セーラ…っ」
「な…なに…っ?」
「悲しく…はないかっ?」
「?」
「こんな苛立ち紛れに俺に抱かれて…っ。悔しくは、ないか…っ」
そんなこと、あるわけない。
これは自ら望んでいることなのだから。
あなたに笑顔が戻るその日まで、私は。
あなたの傍にいる。
誓ってもいい。
「哀しくないわ…っ!私にぶつけて…っ。
全部受け止める…っ!!」
「セーラ…っんん…ぁ…っ」
「クラピカ…す……きっ……」
限界を感じたクラピカは私の腰を押さえつけ、
激しく中に欲望を打ち付けた。
グチュグチュと音がする。
そしてドロッとした白いものが抜いた途端に溢れ出し、床を汚した。
何も無い部屋に熱気だけが残り、
そして激しい行為で意識が遠のく私の頬に
温かい何かが落ちてきた気がした。
その後耳元で彼の囁く声がしたけど、聞き取れなかった。
霞む視界の中、彼は身なりを整えて出ていく。
「ク…ラピカ…。どこへ…行くの…?」
「答える義理はない」
「早く、帰ってきてね…」
「……また連絡する」
そのやり取りだけははっきり覚えている。
扉が閉まる音と共に私の視界は真っ暗になった。
あなたはいつも私を一人ぼっちにしていくの。
どこにも行かないで。
あなたを失いたくないの。
怖いのよ。
あなたはきっと復讐のためならその身さえも犠牲にしてしまうから。
いつか私の前からいなくなってしまう気がする。
お願い。
私をその鎖であなたに縛り付けて。
そうすればあなたから離れずに済む。
…なんて。
あなたが聞いたらきっと、
笑ってしまうわよね。
1/1ページ
