TABOO(裏)
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感情なんて、とうの昔に棄てたはずなのに。
こんなにもお前が愛おしい。
俺だけのものに今すぐしてやりたい…けど…。
TABOO 禁忌Ⅴ
【時よ止まれ】
俺はセーラを抱き締め、シーツを被った。
父親譲りの彼女の綺麗な銀髪がシーツに漂う。
「今回のパーティーはどうだった?」
「疲れたよ…知らない人にいっぱい話しかけられて」
「母さんはどうだった?」
「ゴルドっていう男の人とよく喋ってた」
「ゴルド…」
ゴルド=バッカーノ。
確か父さんの古くからの友人。
ゾルディック家に次ぐ名の通る暗殺一家の当主。
あいつには一人息子がいたはず。
セーラと歳がさほど変わらない息子が。
「ゴルドの息子はいたかい?」
「…そういえば、少しだけ顔を見たような…」
「そうか」
決まりだ。
母さんはそいつとセーラを婚約させる気だ。
この二大勢力が協定を結べば、今後の一族の未来は安泰だ。
そして、より優れた子孫を残すことも。
そうはさせない。
「セーラ」
「なに?」
「今度母さんに出かけの誘いを受けたら、
すぐ俺に言いなさい」
「分かった」
覚悟を決めなければならない。
最悪の場合、俺だけでなくセーラにまで
危険が及ぶが、そんなこと考えている段階ではなくなった。
「大丈夫。セーラは俺が守るよ」
「ありがとう。セーラは本当に幸せです」
幸せ?
俺たちにとっての本当の幸せとはなにか。
それを考えているうちにセーラが寝息を立て始めた。
このまま時間が止まればいいのに。
そう思いながら俺は彼女にキスを
落としてから部屋を後にした。
