それからのはなし
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
城は跡形もなく崩れ、土煙が上がっていた。
脱出した6人はその残骸を見つめていた。
次元が煙草に火をつける。ルパンも煙草を差し出し、火をつけさせた。
「…もう!お宝は取り損なうし、黄金の部屋も崩れちゃって何にもない!」不二子が不満をぶちまけた。
「そう言うなって〜。いつものことじゃねぇか〜。」
「いつもこうって、それじゃダメじゃないっ!もう、役立たず!!」
「今回は俺じゃねぇよ!」
「ハッ、やってられねーぜ。」
「無常だ。」
「ねぇ煌閃、あなたはこれからどうするの?」
ロビンが煌閃に聞く。
「決まってるだろ!俺は五ヱ門と行く。お前はどうするんだ?」
「…。」ロビンは不二子を見つめた。
「どうするっていうか、どうしたいんだ?」
「私は…、私は…不二子ちゃんといたい!」
「えっ…。」不二子が思わず目を見開いた。
「不二子ちゃんがいてくれたから、私は生きれた。私も、不二子ちゃんみたいになりたい!」
「だーめーだ。」ルパンが腕を組み、ロビンに語りかける。
「お前はカタギに戻れ。俺らみたいになっちゃいけねぇよ。」
「なぜ?」
「なぜって…またひでぇ目にあうかもしれねぇんだぜ?」
「私が女だから?弱いから?子どもだから?それは間違いないよ…でも、不二子ちゃんしかいないの。私、もう怖くない。だから、不二子ちゃん、お願い…隣に居させて…!」ロビンが不二子の胸に飛び込む。
「…!」
「不二子ちゃんまで奪われたら…もう…もう…。」
不二子が優しく抱きしめ返す。
「…どうやら、私が奪われちゃったみたいね…。」
「五ヱ門!次元!お前らはどうなんだ⁈」
煌閃が二人の間に立って笑う。五ヱ門も次元ももう否定しなかった。
「なんだよ…お前らぁ!!」
ルパンの叫びをかき消すように、パトカーのサイレンが響く。
「ルパーン!逮捕だ!!なんだぁ!その子供達は!誘拐なら許さんぞー!!」
「とっつぁん!!誘拐なんかじゃねえって!出番が少なかったからってヤケになってんのか⁈」
「それを言うなぁ!!こうなりゃ、全員まとめて逮捕だぁー!!!」
6人の逃走がまた始まった。
---
「待て!!女盗賊!!」
非常線を破り、一台のバイクが飛び出す。バイクには女が2人。
「振り切るわよ!しっかり掴まってて!」
「分かってるよ!絶対離さないから!!」
警察を振り切り、バイクは遥か彼方に走り去った。
…あれから、6年。
ロビンは峰不二子のバディとして世界中を駆け回っていた。
髪も背も伸び、不二子とはまた別の明るく弾けるような美しさを手に入れていた。小道具作りやハッキング、拳銃の腕も上げ、たくましく成長した。もう誰かに守ってもらう弱い少女ではない。
数々の悲しみ、苦しみを乗り越え、本当の意味での自由を手に入れた。
「あなた、そろそろ自分でバイク乗ったら?」
「いいの!私は不二子ちゃんの後ろにずっと乗る!」
「くっそぉ〜!!また、不二子に騙されたぜぇ!!!」ルパンが悔しそうな声を上げる。
「違うな。」
「なんだって⁈」警察に追い回され、走って逃げるルパンと次元を横目に不二子とロビンが笑う。
「ごめんね。ルパン、今回のお宝はどうしてもロビンが欲しいって言ったから〜。」
「ちっくしょ〜!!!そりゃねぇぜ!!」
「だって、裏切りは…」
「女のアクセサリー、だもんね!」
「悪いわね、ルパン!じゃあね〜♪」
2人を乗せたバイクが速度を上げる。
ロビンの手の中の宝石が夕陽色にキラキラと輝いていた。
fin
脱出した6人はその残骸を見つめていた。
次元が煙草に火をつける。ルパンも煙草を差し出し、火をつけさせた。
「…もう!お宝は取り損なうし、黄金の部屋も崩れちゃって何にもない!」不二子が不満をぶちまけた。
「そう言うなって〜。いつものことじゃねぇか〜。」
「いつもこうって、それじゃダメじゃないっ!もう、役立たず!!」
「今回は俺じゃねぇよ!」
「ハッ、やってられねーぜ。」
「無常だ。」
「ねぇ煌閃、あなたはこれからどうするの?」
ロビンが煌閃に聞く。
「決まってるだろ!俺は五ヱ門と行く。お前はどうするんだ?」
「…。」ロビンは不二子を見つめた。
「どうするっていうか、どうしたいんだ?」
「私は…、私は…不二子ちゃんといたい!」
「えっ…。」不二子が思わず目を見開いた。
「不二子ちゃんがいてくれたから、私は生きれた。私も、不二子ちゃんみたいになりたい!」
「だーめーだ。」ルパンが腕を組み、ロビンに語りかける。
「お前はカタギに戻れ。俺らみたいになっちゃいけねぇよ。」
「なぜ?」
「なぜって…またひでぇ目にあうかもしれねぇんだぜ?」
「私が女だから?弱いから?子どもだから?それは間違いないよ…でも、不二子ちゃんしかいないの。私、もう怖くない。だから、不二子ちゃん、お願い…隣に居させて…!」ロビンが不二子の胸に飛び込む。
「…!」
「不二子ちゃんまで奪われたら…もう…もう…。」
不二子が優しく抱きしめ返す。
「…どうやら、私が奪われちゃったみたいね…。」
「五ヱ門!次元!お前らはどうなんだ⁈」
煌閃が二人の間に立って笑う。五ヱ門も次元ももう否定しなかった。
「なんだよ…お前らぁ!!」
ルパンの叫びをかき消すように、パトカーのサイレンが響く。
「ルパーン!逮捕だ!!なんだぁ!その子供達は!誘拐なら許さんぞー!!」
「とっつぁん!!誘拐なんかじゃねえって!出番が少なかったからってヤケになってんのか⁈」
「それを言うなぁ!!こうなりゃ、全員まとめて逮捕だぁー!!!」
6人の逃走がまた始まった。
---
「待て!!女盗賊!!」
非常線を破り、一台のバイクが飛び出す。バイクには女が2人。
「振り切るわよ!しっかり掴まってて!」
「分かってるよ!絶対離さないから!!」
警察を振り切り、バイクは遥か彼方に走り去った。
…あれから、6年。
ロビンは峰不二子のバディとして世界中を駆け回っていた。
髪も背も伸び、不二子とはまた別の明るく弾けるような美しさを手に入れていた。小道具作りやハッキング、拳銃の腕も上げ、たくましく成長した。もう誰かに守ってもらう弱い少女ではない。
数々の悲しみ、苦しみを乗り越え、本当の意味での自由を手に入れた。
「あなた、そろそろ自分でバイク乗ったら?」
「いいの!私は不二子ちゃんの後ろにずっと乗る!」
「くっそぉ〜!!また、不二子に騙されたぜぇ!!!」ルパンが悔しそうな声を上げる。
「違うな。」
「なんだって⁈」警察に追い回され、走って逃げるルパンと次元を横目に不二子とロビンが笑う。
「ごめんね。ルパン、今回のお宝はどうしてもロビンが欲しいって言ったから〜。」
「ちっくしょ〜!!!そりゃねぇぜ!!」
「だって、裏切りは…」
「女のアクセサリー、だもんね!」
「悪いわね、ルパン!じゃあね〜♪」
2人を乗せたバイクが速度を上げる。
ロビンの手の中の宝石が夕陽色にキラキラと輝いていた。
fin
1/1ページ