離別
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ルパン、次元、五ヱ門、煌閃は小型飛行機で寺に向かっていた。
早く…早く…煌閃の苛つきと焦りは限界まで達していた。
泣きそうになるのを必死で堪えた。
遠くに煙が上がっているのが見えた。
煙の元には寺。大きな炎が上がっていた
「お師匠様…!!みんな…!」飛行機から飛び出降りそうな勢いの煌閃を五ヱ門が止める。
「落ち着け!このような時こそ、落ち着くのだ!」
「うるせぇ!早く下ろせ!!!」暴れる煌閃を五ヱ門が羽交締めにしておさえた。
飛行機が寺の近くに着陸した瞬間、煌閃は走り出した。
「待て!煌閃!!」五ヱ門を振り切り、駆けて行く。
やがて寺の山門につながる階段が見えてくる。山門に倒れる人…人…。
煌閃は同じ頃に入門した僧を見つけた。
「おい!しっかりしろよ!俺だ!!」
「…煌閃か…。生きていたか…。」
「お師匠様はどこだ?!」
「…お師匠様は、奥の院だ…。でも、もうきっと…」僧は続けようとしたが、そこで事切れた。
奥の院は寺の最深部にある。限られた者しか入れない場所。
煌閃は我を忘れてまた駆け出した。
ルパン、次元、五ヱ門が追って来る。
五ヱ門が斬鉄剣で炎を払う。
奥の院にも火の手が回っていた。
「お師匠様っ!!!」
燃え盛る炎を背にして、住職は立っていた。
体に何発もの銃弾を受けていた。
「…煌閃か…」
倒れた体を受け止める。
「最期にお前に会えるとはな…。大きくなった。」
「最期って…嫌です…!まだ、習わなきゃいけないことがたくさんあります!!それに…俺、また一人になってしまいます…。」
涙が溢れ、止まらない。寺での日々、住職との思い出、さまざまな想いが溢れ出す。
「何を言う…お前はもう一人ではないはずだ…お前の目を見れば分かる。もう、大丈夫だ…。これを、お前に渡しておこう…」
住職は懐から血に濡れた丸いものを取り出した…
「これは、お前を守ってくれるはずだ…。五ヱ門…。」
名を呼ばれた五ヱ門がそばに寄る。
「煌閃を頼むぞ…ここまで煌閃を鍛えてくれて、あり…が…とう…。」
住職の体から力が抜けていく。
「お師匠様ああああ!!!」
煌閃の慟哭が響いた…
崩れ落ちる煌閃の体を五ヱ門が抱き止めた。
煌閃は泣き続けた。五ヱ門は静かに抱きしめ続けていた。
「…くそう…アイツら…絶対許さねぇ…。」
「うむ。拙者も同じ思いだ。生かしてはおけぬ。」
「弔い合戦か…付き合うぜ。な、ルパン?」
ルパンの姿はいつの間にか消えていた。
早く…早く…煌閃の苛つきと焦りは限界まで達していた。
泣きそうになるのを必死で堪えた。
遠くに煙が上がっているのが見えた。
煙の元には寺。大きな炎が上がっていた
「お師匠様…!!みんな…!」飛行機から飛び出降りそうな勢いの煌閃を五ヱ門が止める。
「落ち着け!このような時こそ、落ち着くのだ!」
「うるせぇ!早く下ろせ!!!」暴れる煌閃を五ヱ門が羽交締めにしておさえた。
飛行機が寺の近くに着陸した瞬間、煌閃は走り出した。
「待て!煌閃!!」五ヱ門を振り切り、駆けて行く。
やがて寺の山門につながる階段が見えてくる。山門に倒れる人…人…。
煌閃は同じ頃に入門した僧を見つけた。
「おい!しっかりしろよ!俺だ!!」
「…煌閃か…。生きていたか…。」
「お師匠様はどこだ?!」
「…お師匠様は、奥の院だ…。でも、もうきっと…」僧は続けようとしたが、そこで事切れた。
奥の院は寺の最深部にある。限られた者しか入れない場所。
煌閃は我を忘れてまた駆け出した。
ルパン、次元、五ヱ門が追って来る。
五ヱ門が斬鉄剣で炎を払う。
奥の院にも火の手が回っていた。
「お師匠様っ!!!」
燃え盛る炎を背にして、住職は立っていた。
体に何発もの銃弾を受けていた。
「…煌閃か…」
倒れた体を受け止める。
「最期にお前に会えるとはな…。大きくなった。」
「最期って…嫌です…!まだ、習わなきゃいけないことがたくさんあります!!それに…俺、また一人になってしまいます…。」
涙が溢れ、止まらない。寺での日々、住職との思い出、さまざまな想いが溢れ出す。
「何を言う…お前はもう一人ではないはずだ…お前の目を見れば分かる。もう、大丈夫だ…。これを、お前に渡しておこう…」
住職は懐から血に濡れた丸いものを取り出した…
「これは、お前を守ってくれるはずだ…。五ヱ門…。」
名を呼ばれた五ヱ門がそばに寄る。
「煌閃を頼むぞ…ここまで煌閃を鍛えてくれて、あり…が…とう…。」
住職の体から力が抜けていく。
「お師匠様ああああ!!!」
煌閃の慟哭が響いた…
崩れ落ちる煌閃の体を五ヱ門が抱き止めた。
煌閃は泣き続けた。五ヱ門は静かに抱きしめ続けていた。
「…くそう…アイツら…絶対許さねぇ…。」
「うむ。拙者も同じ思いだ。生かしてはおけぬ。」
「弔い合戦か…付き合うぜ。な、ルパン?」
ルパンの姿はいつの間にか消えていた。
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