裏切りの果てに
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不二子とロビンはバイクで逃走した。
敵は後ろから追ってくる。
不二子はバイクを飛ばしながら、「あの日のこと」を考えていた。
あの日、ルパン達は『女王の汀』を国王から盗みだすために、城に忍び込んだ。
不二子は国王を籠絡し、お宝を運ばせた。
いつもと同じだ。
しかし、宝の美しさは不二子の欲を狂わせた。
王から宝を奪い取ると、その場から走り出した。
この輝きを自分だけのものにしたい…
宝が王の手から離れ、何かを叫んでいる。その時だった。
宝は光を放ち、不二子を吹き飛ばした。
光が消えると、宝と王が消えていた。
その直後、ユリアン達が宝を奪おうと城を襲った。城のあちこちが爆破され、逃亡せざるを得なくなった。
その夜、不二子は失った宝を探そうとし、一人城に戻った。宝はどこに行ったのか…どうしてもあの宝が欲しい。
まだ城に詰めているユリアン達の目を盗み、城の奥まで進んでいく。
カチャッ…
頭に冷たい感覚。
ユリアンが不二子の頭に銃を突きつけていた。
「よぉ、峰不二子。一人でお散歩かい?」
「…相変わらず嫌ね。ユリアン。」
「宝はどこだ。」
「知らないわよ。だからここに探しにきたんじゃない。」
「お前がルパンを出し抜こうとさえしなければなぁ、宝は今ごろちゃんと手に入っていたのになあ。」
「仕方ないじゃない。誰の手にも渡したくなかったのよ。宝は私のものよ。」
「そうはいかねぇなぁ。宝を探して、俺に持ってこい。命は助けてやる。」
「嫌って言ったら?お話はそろそろいいかしら?」
不二子は飛び上がり、銃弾を避けた。
柱に隠れ、反撃の機会を伺う。
しかし、多勢に無勢だ。またもや逃げることしかできなかった。
城から出ると、街を走り抜けた。通りの角に差し掛かった時、何者かに腕を掴まれ路地裏に引っ張られた。
「…ルパン。」
「宝を独り占めしようと戻ったはいいが、失敗したって感じだなぁ」
「あら、お見通しだったのね。」
「不二子、今回ばかりはお前の力だけではどうにもならねーぜ。」
「…。」
「王家の血がどうしてもいる。王も宝も消えちまった。」
「じゃあどうするっていうの?」
「この街に王家の血を引く娘がいる。そいつを探し出す。」
「娘って…子どもの相手は嫌よ。」
「でも、そうするしか今は宝を手にする方法がない。やるしかねえ。」
そして次の日、ルパン達がロビンを探し出すより先に、街は焼き尽くされた。
「あの時、私が裏切らなかったら、ロビンは一人にならずに済んだ。だから、今度はなんとしてもこの子を守る…!」
バイクの速度が上がる。敵は引き離されていく。
しかし、一発の銃弾がロビンの肩に当たった。
「キャーッ!!」焼け付くような痛み。
不二子の腰に巻きついたロビンが離れる…
バイクからのロビンの体が離れ、それをユリアンの乗った車が攫って行った。
「じゃあな!峰不二子!お姫様はいただくぜー!」ユリアンの嫌な笑いが響く。
宝だけではなく、ロビンまで奪われてしまった。
不二子はユリアンたちが去った方角を見つめ、唇を噛んだ。
敵は後ろから追ってくる。
不二子はバイクを飛ばしながら、「あの日のこと」を考えていた。
あの日、ルパン達は『女王の汀』を国王から盗みだすために、城に忍び込んだ。
不二子は国王を籠絡し、お宝を運ばせた。
いつもと同じだ。
しかし、宝の美しさは不二子の欲を狂わせた。
王から宝を奪い取ると、その場から走り出した。
この輝きを自分だけのものにしたい…
宝が王の手から離れ、何かを叫んでいる。その時だった。
宝は光を放ち、不二子を吹き飛ばした。
光が消えると、宝と王が消えていた。
その直後、ユリアン達が宝を奪おうと城を襲った。城のあちこちが爆破され、逃亡せざるを得なくなった。
その夜、不二子は失った宝を探そうとし、一人城に戻った。宝はどこに行ったのか…どうしてもあの宝が欲しい。
まだ城に詰めているユリアン達の目を盗み、城の奥まで進んでいく。
カチャッ…
頭に冷たい感覚。
ユリアンが不二子の頭に銃を突きつけていた。
「よぉ、峰不二子。一人でお散歩かい?」
「…相変わらず嫌ね。ユリアン。」
「宝はどこだ。」
「知らないわよ。だからここに探しにきたんじゃない。」
「お前がルパンを出し抜こうとさえしなければなぁ、宝は今ごろちゃんと手に入っていたのになあ。」
「仕方ないじゃない。誰の手にも渡したくなかったのよ。宝は私のものよ。」
「そうはいかねぇなぁ。宝を探して、俺に持ってこい。命は助けてやる。」
「嫌って言ったら?お話はそろそろいいかしら?」
不二子は飛び上がり、銃弾を避けた。
柱に隠れ、反撃の機会を伺う。
しかし、多勢に無勢だ。またもや逃げることしかできなかった。
城から出ると、街を走り抜けた。通りの角に差し掛かった時、何者かに腕を掴まれ路地裏に引っ張られた。
「…ルパン。」
「宝を独り占めしようと戻ったはいいが、失敗したって感じだなぁ」
「あら、お見通しだったのね。」
「不二子、今回ばかりはお前の力だけではどうにもならねーぜ。」
「…。」
「王家の血がどうしてもいる。王も宝も消えちまった。」
「じゃあどうするっていうの?」
「この街に王家の血を引く娘がいる。そいつを探し出す。」
「娘って…子どもの相手は嫌よ。」
「でも、そうするしか今は宝を手にする方法がない。やるしかねえ。」
そして次の日、ルパン達がロビンを探し出すより先に、街は焼き尽くされた。
「あの時、私が裏切らなかったら、ロビンは一人にならずに済んだ。だから、今度はなんとしてもこの子を守る…!」
バイクの速度が上がる。敵は引き離されていく。
しかし、一発の銃弾がロビンの肩に当たった。
「キャーッ!!」焼け付くような痛み。
不二子の腰に巻きついたロビンが離れる…
バイクからのロビンの体が離れ、それをユリアンの乗った車が攫って行った。
「じゃあな!峰不二子!お姫様はいただくぜー!」ユリアンの嫌な笑いが響く。
宝だけではなく、ロビンまで奪われてしまった。
不二子はユリアンたちが去った方角を見つめ、唇を噛んだ。
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