ご令嬢とは呼ばないで
お嬢ちゃんお名前は?
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クザンside
「あっ、青雉大将!大変です!」
「あ"ー?」
中庭で昼寝をしてたら下っ端に起こされて不機嫌な声が出る。
だがそんなことにも動揺しないくらい焦ってるんだかキョドってるんだか分からねぇ海兵が、ワタワタと廊下の方を指さす。
「七武海、ドンキホーテ・ドフラミンゴの連れだと名乗る女が元帥の執務室に連れていけと申しており!!!」
あーなるほど。
そりゃビビるわな。
そもそも会議なんてない日に七武海の名前なんて聞いた日にゃ普通の海兵なら焦るだろ。
「女ねぇ……」
俺は顔くらい見ておくか、なんて気まぐれを起こして重たい腰を持ち上げた。
呼びに来た海兵に案内されたどり着いたそこには、随分と小柄な女の子が海兵共に遠巻きに囲まれ壁に追い詰められていた。
「あららら、かわい子ちゃんじゃないの。」
顔を見て第一声がこれだ。
仕方ない、本当に可愛い子なのだから。
「ぁ……」
そしてその子がまぁ俺の顔を見るなりみるみる頬を染めあげちゃって、可愛いったらありゃしない。
で?この子がドフラミンゴの連れ?
俺に会いたすぎて忍び込んできちゃった仔猫ちゃんとかじゃなくて?
なーんて考えてたら、「フフフフ」と独特な笑い声が反対側から聞こえた。
「なんだ、もう対面してたのか。」
ドフラミンゴの登場で海兵達の緊張が一気に高まる。
こりゃまずいな。
「おいお前ら、一旦どっかいっとけ。」
海兵共を下げさせ、廊下に残るのは俺と、未だに俺を凝視してるかわい子ちゃんと、目に痛いピンク色のコートを羽織ったドフラミンゴ。
「あー……なんだ、そんなに熱い視線を向けられるとおじさん穴あきそう。」
「へっ?!あっ、ごめんなさい!」
彼女はそう言うと勢いよく視線を外し、そして外した視線の先にいるドフラミンゴに初めて気がついたと言わんばかりに目をぱちくりと瞬かせた。
「え。ドフィいたの?」
「フフフフ、お前が熱烈な視線を送ってる間にな。」
「あ、やっぱりそこ知り合いだったのね。」
安心したのもつかの間、ドフラミンゴが手をかざすのが見え、俺も臨戦態勢に瞬時に入る。
「ちょっ、ドフィ!!」
が、操られたのは例の女の子で、
え、なにすんの?と思ってたら女の子は俺の目の前で止まった。
「ほら、ご挨拶だ。」
「ぁ、」
そこに殺気はない。
あるのは頬を染めて俺を見上げる彼女の熱い視線。
「ふ、」
なんだ可愛いなキスしてもいいってこと?
なんて思ってたら彼女の口から言葉が漏れる。
「ふ?」
聞き返すと、右手をばっと俺の方に差し出し、べこーと音がつくほどの角度でお辞儀した。
「ファンです!!!」
「……あぁ、あんがとさん。」
小さな手は俺の手の中にすっぽりと収まってしまって、俺はそっと手首まで指を滑らせた。
ほんのちょっとぴくりと反応する様が刺さる。
あー、脈はっや。
「フフ……??」
奥でなんか思ってたのと違う、と首を傾げるドフラミンゴには誰も気が付かなかった。
「あっ、青雉大将!大変です!」
「あ"ー?」
中庭で昼寝をしてたら下っ端に起こされて不機嫌な声が出る。
だがそんなことにも動揺しないくらい焦ってるんだかキョドってるんだか分からねぇ海兵が、ワタワタと廊下の方を指さす。
「七武海、ドンキホーテ・ドフラミンゴの連れだと名乗る女が元帥の執務室に連れていけと申しており!!!」
あーなるほど。
そりゃビビるわな。
そもそも会議なんてない日に七武海の名前なんて聞いた日にゃ普通の海兵なら焦るだろ。
「女ねぇ……」
俺は顔くらい見ておくか、なんて気まぐれを起こして重たい腰を持ち上げた。
呼びに来た海兵に案内されたどり着いたそこには、随分と小柄な女の子が海兵共に遠巻きに囲まれ壁に追い詰められていた。
「あららら、かわい子ちゃんじゃないの。」
顔を見て第一声がこれだ。
仕方ない、本当に可愛い子なのだから。
「ぁ……」
そしてその子がまぁ俺の顔を見るなりみるみる頬を染めあげちゃって、可愛いったらありゃしない。
で?この子がドフラミンゴの連れ?
俺に会いたすぎて忍び込んできちゃった仔猫ちゃんとかじゃなくて?
なーんて考えてたら、「フフフフ」と独特な笑い声が反対側から聞こえた。
「なんだ、もう対面してたのか。」
ドフラミンゴの登場で海兵達の緊張が一気に高まる。
こりゃまずいな。
「おいお前ら、一旦どっかいっとけ。」
海兵共を下げさせ、廊下に残るのは俺と、未だに俺を凝視してるかわい子ちゃんと、目に痛いピンク色のコートを羽織ったドフラミンゴ。
「あー……なんだ、そんなに熱い視線を向けられるとおじさん穴あきそう。」
「へっ?!あっ、ごめんなさい!」
彼女はそう言うと勢いよく視線を外し、そして外した視線の先にいるドフラミンゴに初めて気がついたと言わんばかりに目をぱちくりと瞬かせた。
「え。ドフィいたの?」
「フフフフ、お前が熱烈な視線を送ってる間にな。」
「あ、やっぱりそこ知り合いだったのね。」
安心したのもつかの間、ドフラミンゴが手をかざすのが見え、俺も臨戦態勢に瞬時に入る。
「ちょっ、ドフィ!!」
が、操られたのは例の女の子で、
え、なにすんの?と思ってたら女の子は俺の目の前で止まった。
「ほら、ご挨拶だ。」
「ぁ、」
そこに殺気はない。
あるのは頬を染めて俺を見上げる彼女の熱い視線。
「ふ、」
なんだ可愛いなキスしてもいいってこと?
なんて思ってたら彼女の口から言葉が漏れる。
「ふ?」
聞き返すと、右手をばっと俺の方に差し出し、べこーと音がつくほどの角度でお辞儀した。
「ファンです!!!」
「……あぁ、あんがとさん。」
小さな手は俺の手の中にすっぽりと収まってしまって、俺はそっと手首まで指を滑らせた。
ほんのちょっとぴくりと反応する様が刺さる。
あー、脈はっや。
「フフ……??」
奥でなんか思ってたのと違う、と首を傾げるドフラミンゴには誰も気が付かなかった。