初めまして幼女です!
お嬢ちゃんお名前は?
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「クザンさんじゃなきゃ嫌です!!!」
大真面目な顔で、そんなことを宣言される。
言ってる意味わかってんのかな。
殺されるなら、貴方がいい。
そんなの、プロポーズよりも熱烈じゃぁないの。
ボルサリーノからはヒューと口笛が飛んでくる始末。
「あー……ユーリちゃん、もう別にサカズキ怒ってないから。ね?サカズキ。」
「……あぁ。」
「へ?」
実際跳ね返したあの一瞬から、サカズキの殺気は興味に変わってて、
センゴクさんやボルサリーノはユーリのあの空気に全部かっさらわれて呆気に取られてる。
「あっ!ほんとだ、もう喋れます私!」
途端に元気になった6歳位の見た目の女の子に、
この場は空気ごと持っていかれたのだ。
「いやぁ、ユーリちゃんすげぇわ。」
戦場において、最も重要なのはその場の空気。
負ける空気がその場にある限り、戦況的に有利であっても必ず負ける。
「あっ、そうだ!えっと、はじめまして!」
空気ごと変えるのなんて、なかなかできるもんじゃぁない。
「ユーリと言う名前をつけてもらいました、よろしくお願いします。」
腕のなかで冷静に挨拶するこの少女を、いつか本当に殺さなきゃ行けない日が来るんじゃないかと不安に思った。
「ところでなんの話しでしたっけ??」
「あー、あれだあれ……忘れたからいいや。」
「年齢の話じゃあほんだら!」
サカズキのツッコミに、ニコニコ笑うユーリ。
本当に本能的に恐怖を感じなければ、もう怖くないらしい。