初めまして幼女です!
お嬢ちゃんお名前は?
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ここで死んでもいい。
って言いました、言いましたが、ちょっと気持ち的には今死にそうです。
「ユーリちゃん大丈夫……じゃぁねぇよなぁ。」
病室からクザンさんに全力で断わったが抱っこして貰ってセンゴクさんの部屋に来たわけだけども、
今は全力でクザンさんの首元にしがみついています。
「多分なんすけど……殺気にやられてるんじゃないかと。」
その通りです。
部屋入った瞬間、身体が勝手に逃げ出そうとして、
今もクザンさんにしがみついて何とか逃げないようにだけしてるけど、隙あらばドアにダッシュしそう。
「やはり、特殊な体質のようだな。」
センゴクさんはこの現状を見てため息をついた。
「クザン、説明を。」
「あー、今んとこ分かってるのは別の世界から飛ばされたことと、やっぱり自分の記憶はないみたいです。」
クザンさんの声の振動が伝わってきて、少しだけ安心する。
けど痛いものは痛い。
「後は、医療班によると薬や点滴も全く受け付けなくて、殺気に対してもこの有様です。」
「……ごめんなさぃ……」
「いーのいーの、ユーリちゃんと同じように別の世界から飛んできた人達はみんな自衛本能から色々特殊な体質してたって記録あるから。」
クザンさんの言葉に驚くが、顔をあげようと思っても殺気がそうはさせてくれない。
「クザンの言った通り、前例が少ないがある。」
「にしても、こォんなお嬢ちゃんは記録にはないよねぇ。」
あ、さっきまで黙ってたボルサリーノさんの声だ。
主に私を捩じ伏せている殺気は皆さんお分かりの通りサカズキさんなんだけど、
ボルサリーノさんからはなんか、ぞわぞわする視線が刺さる。
どちらにせよ現段階でクザンさん以外は私を敵寄りにカウントしてるみたいで、
みんなのこと好きだけど怖いものは怖い!!!
「ボルサリーノのそれについて、これは俺の憶測なんすけど……ユーリちゃん実際いくつくらいよ、歳。」
クザンさんの問いかけに答えたいが、とにかく体が逃げ出そうとしてて思考がまとまらない。
「はぁ……やっぱここで話すのは無理そうだなぁ。
センゴクさん、後で俺が色々聞いておくんで今日はこのくらいでいいっすか。」
「ダメに決まってるおるじゃろうが。
いくら見た目が子供だろうが、得体の知れないガキを野放しにしておく訳には行かん。」
「だぁ!お前のその殺気が主な原因だっつの!」
「貴様は甘すぎる!!」
感じる熱、そして感じる冷気。
それは私が、クザンさんを思って泣いたあの戦いの記憶を引き出してくるには充分で。
「だめっ!」
殺気を跳ね返して、サカズキさんに向けた。
「っ?!」
サカズキさんが、たじろいだ。
「へぇ、やるねぇ……」
「あのサカズキを気迫だけで止めたか……」
あぁ、これはやってしまった。
サカズキさんに殺される。
だめだ、だってクザンさんが言ってくれた。
"俺の手で殺してあげる。"
「クザンさん今すぐ私を殺してください!!!!」
「はっ?えっ?」
「クザンさんじゃなきゃ嫌です!!!!」