幼女お買い物します!
お嬢ちゃんお名前は?
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たしぎから財布を受け取り中を確認すると、半分も減ってない金。
眉間のシワをそのままに、腕の中のユーリをみればバッチリと目が合った。
「ユーリちゃん今度俺とデートね。」
不機嫌な声に乗せて言い放った言葉に、じわじわと赤くなる幼女とも呼べる見た目の女の子。
「親バカしてるんじゃないよ。」
おつるさんにそんなことを言われて、
もう一度顔を赤くしてうろたえる小さな女の子を見つめた。
これが父性……と呼ぶには、あまりにも歪んでいる気がする。
だって中身20歳超えたおねーさんよ?
「とゆか、こんだけ金余ってるってことは子供服と日用品くらいしか買ってねぇな。」
「?」
財布をケツポッケにしまい、ここにいる全員の反応を見る。
やはりというかなんというか、みんなこの子をただの幼女と思い込んでる。
スモーカーだけが、あぁ、と俺の言葉の意味に気がついたようだった。
「戻った時服無かったら大変でしょうが。」
「クザンお前……」
引き気味の視線を感じるが、そんなこたァお構い無しにユーリを抱き直す。
最初から全身で俺を好きで好きでたまらないと訴えてくる幼女の見た目のこの女に、父性で返すなんて可哀想すぎる。
「俺ァちゃんと、25歳の女を自分の家に住まわせる気で、買い物に出したんだけど?」
あのガープさんでさえ、鳩が豆鉄砲くらったような顔してた。
当の本人は、プロポーズでもされたかのように顔を真っ赤にさせて、蚊の鳴くような声で「……ありがとう。」と呟いた。