初めまして幼女です!
お嬢ちゃんお名前は?
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元の年齢は、24~5くらいであること。
私本人の記憶はなく、周りの記憶は残っていること。
この世界は物語として描かれており、ほんの少しの過去とほんの少しの未来を私が知っていること。
殺気の無くなった部屋で、私はひとつずつ話していく。
「けど、私は未来のことは話しません。
知ってることに対して、私は干渉もできるだけしません。」
物語はきっと変えてはいけないから。
「それと……あの、私、」
どう言ったらいいか分からず、言い淀む。
「私……」
「うん。」
クザンさんが頷く。
あぁ、やっぱり私はこの人が好きだ。
「私、皆さんに会えて、凄く嬉しいです。」
私は来るべくしてここへ来たんだ。
その後すぐにサカズキさんとボルサリーノさんはお仕事へ戻っていった。
「ユーリちゃァん今度わしのとこにお茶しにおいでねぇ〜」
ボルサリーノさんはそう言いながら手を振って出ていって、
「……怖がらせてすまんかったな。」
サカズキさんは、頭をひと撫でして出ていった。
「……えっ?あのサカズキがデレた?!?!」
驚きに固まってたら、クザンさんがワンテンポ遅れて振り返った。
「ユーリくん、調子はもういいのかね?」
センゴクさんに声をかけられ、「もう大丈夫です!」と元気に返事を返す。
センゴクさんは優しい笑顔で、ならお茶していきなさい。とお誘いをくれた。
「クザン、お前はいい加減仕事に戻れ!」
「えー……」
クザンさんは文句を言いながら私を降ろす。
「ぁ、」
離れていってしまう。
そう思ったら体が勝手に動いて、名残惜し気にクザンさんのワイシャツの袖を掴んでしまった。
はっと我に返って、急いで離すけど、クザンさんはしゃがみ直して私のほっぺたをすりすりと人差し指で撫でる。
「そ〜んな顔しないの、仕事終わらせて迎えに来るよ。」
まるで娘を保育園に預けるような言葉。
これが、私がこの姿でこちらに来た理由なのかもしれない。
「……はい、お仕事頑張ってください!」
もし私が元の姿でこちらに来ていたら、
貴方は私にも夜の予定を聞いてくれただろうか。
それとも、名前をつける前に殺していただろうか。
ドアから出ていく大きな背中を見送る。