種ヶ島修二 第一話
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ぞわり、と悪寒が走った。
今の話は本当なのだろうか。
そんな事ありえるわけがないと思いながらも、もしかしたらと頭の隅で考えてしまう。自分の周りには何もいるはずないのに、近くの空間に何かの気配を感じるような気がして落ち着かない。気配を感じる方向を確認してしまえば何もいないと安心できるのだろう。だけどそれで得体の知れないものを見てしまったら……? そういえば、いつかどこかで「後ろに気配を感じたときは上に居るらしい」なんてことを聞いた気がする。あと視線を感じて誰もいないと思っていたら机の下からずっと見つめられていたなんて怖い話も聞いたっけ。嫌な考えと記憶がいくつも頭に浮かんでくる。
いったいこの人はなんなのだろう。
ただのふざけた人にしか見えなかったのに、今ではそのこちらの全てを見透かすような目が恐ろしくてたまらない。
そう思っていると彼が口を開く。
どないしたん?
俺の話はもう終わったけど?
次の話聞きや。
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべる彼にそう言われ、この嫌な気持ちを振り払うように自分も口を開いた。
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種ヶ島END2
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第一話 種ヶ島修二
