交わらない想いは、いつか交差する
「目的の物は買えたし、次はどこに行こうか」
「そうだね、どこがいいかな」
美咲と真菜、ふたり仲良く並んで歩く。
あとは、広江に渡すだけ……本当に渡せるかな。
不安に思い、ちらりと真菜を見つめれば、
「大丈夫、絶対に大丈夫。あたしが保証するよっ」
力強く言ってくれた友人の言葉に、勇気をもらった。
そうしてスーパーを後にし、街中を歩くふたりの前方から、
「んだよっ! マジ笑えねー!」
「とか言って笑ってんの、お前じゃんっ」
「ふたりともうるさい」
賑やかな男女10人くらいの集団が、こちらに向かって来ていた。
「あ」
「広江くんじゃない、あれ」
その中に、周りの男子よりも小さな彼の姿があった。
やはりその見た目は、街中でも取り分け目立ち、すぐに蒼空だと分かる。
私服の彼は、やはりオシャレに気を使っていて、カジュアルな服装の中にセンスの光る小物を取り入れていた。
「……国枝?」
「どーした、蒼空? 立ち止まって」
「蒼空?……国枝さん?」
その中には、蒼空の幼なじみ、結美華の姿もあった。
「そうだね、どこがいいかな」
美咲と真菜、ふたり仲良く並んで歩く。
あとは、広江に渡すだけ……本当に渡せるかな。
不安に思い、ちらりと真菜を見つめれば、
「大丈夫、絶対に大丈夫。あたしが保証するよっ」
力強く言ってくれた友人の言葉に、勇気をもらった。
そうしてスーパーを後にし、街中を歩くふたりの前方から、
「んだよっ! マジ笑えねー!」
「とか言って笑ってんの、お前じゃんっ」
「ふたりともうるさい」
賑やかな男女10人くらいの集団が、こちらに向かって来ていた。
「あ」
「広江くんじゃない、あれ」
その中に、周りの男子よりも小さな彼の姿があった。
やはりその見た目は、街中でも取り分け目立ち、すぐに蒼空だと分かる。
私服の彼は、やはりオシャレに気を使っていて、カジュアルな服装の中にセンスの光る小物を取り入れていた。
「……国枝?」
「どーした、蒼空? 立ち止まって」
「蒼空?……国枝さん?」
その中には、蒼空の幼なじみ、結美華の姿もあった。