交わらない想いは、いつか交差する

 ぺたりんのグッズが沢山ある中、

「あっ」

 美咲の目に入ったのは、蒼空がくれたハンカチ。美咲にくれたハンカチと同じ物の色違いに、手を伸ばす。

「あ、ハンカチにするの? いいんじゃない? 普段使う物だからね」

 蒼空がくれたのがグリーンの色で、美咲が手にしたのは色違いのブルー。

「これにする。広江、頭青いし」

「うんうん、いいと思う。きっと広江くん、喜んでくれるよ!」

 美咲がレジに持っていくのを、近くで見守る真菜。

「こちら、プレゼントですか? ご自宅用ですか?」

 にっこりと笑って聞いてくれる店員に、

「あ、はい。プレゼント用……で」

 ラッピングをしてもらうことにした。

「よかったね。これであとは渡すだけだねっ!」

「渡せる……かな」

「大丈夫。不安なら、あたしが渡す時に一緒について行ってあげる」

 励ましてくれる真菜に感謝しながら、美咲は蒼空へのお礼を大事に鞄にしまった。



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