交わらない想いは、いつか交差する
緑子の家は弁護士の家系。そんな家庭に生まれた者が、万引きなんてしたとバレたら、将来が閉ざされてしまう。
悩む緑子に美咲は、自分が代わりに名乗り出ると言った。
「緑子ちゃんと美咲ちゃんはね、同じ背格好でね、髪型もポニーテールで一緒だったの」
美咲は、
『別に万引きしたと思われても、わたしは将来に響かないから』
と、先生方に自分が万引きをしたと話した。
「まあね、結局ね、どうなったかというとね、あたしが本当のことを告げ口したの」
話が長過ぎたかな? と、聞く真菜に、
「あ、大丈夫。気になるから続けてよ」
蒼空は美咲のことが知りたくて、話に耳を傾ける。
美咲が名乗り出た後、緑子は良心の呵責から体調を崩した。
「心配しなくていい」
と、美咲が言う度に緑子が苦しんでいるのが、真菜にはわかったそうだ。
そんな緑子が見ていられなくて、真菜は先生方に真実を話したという。
緑子の両親が、そんなことをする子じゃない! と否定する中、緑子は素直に自分がやったと認めたそう。その時の緑子の顔は、晴れ晴れとしていたと、真菜は言った。
それきり緑子とは別々の高校に行き、会っていないらしい。
悩む緑子に美咲は、自分が代わりに名乗り出ると言った。
「緑子ちゃんと美咲ちゃんはね、同じ背格好でね、髪型もポニーテールで一緒だったの」
美咲は、
『別に万引きしたと思われても、わたしは将来に響かないから』
と、先生方に自分が万引きをしたと話した。
「まあね、結局ね、どうなったかというとね、あたしが本当のことを告げ口したの」
話が長過ぎたかな? と、聞く真菜に、
「あ、大丈夫。気になるから続けてよ」
蒼空は美咲のことが知りたくて、話に耳を傾ける。
美咲が名乗り出た後、緑子は良心の呵責から体調を崩した。
「心配しなくていい」
と、美咲が言う度に緑子が苦しんでいるのが、真菜にはわかったそうだ。
そんな緑子が見ていられなくて、真菜は先生方に真実を話したという。
緑子の両親が、そんなことをする子じゃない! と否定する中、緑子は素直に自分がやったと認めたそう。その時の緑子の顔は、晴れ晴れとしていたと、真菜は言った。
それきり緑子とは別々の高校に行き、会っていないらしい。