二日目!
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――
クザン視点
「しまったァ……寝過ごしちまった」
ぼりぼりと頭をかきながら、大きな欠伸を一つ漏らす
窓から差し込む光が眩しく、俺のすくねぇ仕事へのやる気も暖かな陽気と共に奪っていく
途端、ぐう、と腹の虫が鳴りはするが、どちらかというと今は寝てたい気分だ。
まぁ、どうせこの時間に行ったって朝飯にありつけるとは思わねェんで、アイマスクをかけ直して、執務室のソファにごろり、と寝転がる
差し込む陽気がタオルケット替わりになっており、すぐに睡魔がやってくる
さー、ぼいんなねーちゃんに囲まれて幸せな夢でも見るかー、と完全に寝に入ろうとした瞬間
『失礼しまーす!!ラナンキュラスです!!えーっと……なんだっけ、大将……青……猫?猿?えっと、犬?まぁいいや、クザンさーん!!朝食お届けに参りましたぁ!!』
ノックは無し、けれど耳に心地いいソプラノの声で意識が浮上する
変わった目覚まし時計だ。
「はいは~~い……今開けますよっと……」
くぁ、と一つ欠伸をしてからがちゃり、とドアを開くと、
まー可愛らしくコック帽を被り、海軍のエプロンを着た小さい女の子。確か名前を――
「えーと、ラナンキュラスちゃん、だよねぇ……わざわざ部屋教えてもらって届けに来てくれたの?」
『はい!そうですよ!えへ、姿が見えなかったのでセンゴクさんに聞いてみたら……うふふ!クザンさん寝坊助さんだって!』
「あらら~~……」
『でも、もし起きたときにお腹空いてたら大変だと思って、お料理だけ持ってこうと思ったんですけど、どうせならセンゴクさんがクザンさん起こして来いって!』
「あ~~……そうなの。」
はい!と俺の気のない返事にも嫌な顔一つせず元気に返事を返すこの子に
なんだか色々と溜まってたモンが抜けていく気がする
なんというか、この子は……観葉植物みたいというか、あるだけで癒し空間を作り上げるというか……
「……普通に素直で良い子、だからか。」
うーん。実に眩しい。
『あ、クザンさん、コーヒーか紅茶、どっちがお好きですか?』
「ん~~……コーヒー、かな。甘いのが好き」
『了解です!えへ、今ご飯の支度してコーヒー淹れますね!』
そう言って備え付けのテーブルまでワゴンを運び、机に綺麗に皿を置いては、召し上がれ!と眩しい笑顔を俺に向ける
自分の黒々しいものが、この子の前ではその片鱗すら見せなくなる。心地いい、朝は……
「あ~~……その、なんだぁ、ラナンキュラスちゃん」
『?はぁい』
「……俺、寝坊助だからさぁ……これからもこうやってご飯頼んでもいい?」
なんとなく、気に入った。このやり取り。
素直すぎる少女は、この闇の深い海軍にはもっとも似合わないのに
どうにも、眩しい少女にそういうのを隠してもらいたいのだと思ってしまう
『もー!私だって忙しいですよー?……でも、いいですよ!えへへ、これから毎日起こしに来ますね!』
「本当~?ありがとね。……ラナンキュラスちゃん将来きっといいお嫁さんになれるよ」
『わぁ!本当ですか!やったぁ!』
「ん~~……素直で可愛い」
彼女の素直さに癒されながら、彼女が創ったと思われる料理に手をつける
ああ、やっぱり美味しいな
「………やる気出たわー久々に」
『??』
「ラナンキュラスちゃんのお蔭かな」
首を傾げる可愛い、無垢な、守るべき存在の象徴のような彼女の柔らかい髪を撫でる
久しく思い出せなかった、あの日の決意がよみがえる。
さ、この美味しい朝ごはんを食べて、溜まった書類でも片付けますか。
クザン視点
「しまったァ……寝過ごしちまった」
ぼりぼりと頭をかきながら、大きな欠伸を一つ漏らす
窓から差し込む光が眩しく、俺のすくねぇ仕事へのやる気も暖かな陽気と共に奪っていく
途端、ぐう、と腹の虫が鳴りはするが、どちらかというと今は寝てたい気分だ。
まぁ、どうせこの時間に行ったって朝飯にありつけるとは思わねェんで、アイマスクをかけ直して、執務室のソファにごろり、と寝転がる
差し込む陽気がタオルケット替わりになっており、すぐに睡魔がやってくる
さー、ぼいんなねーちゃんに囲まれて幸せな夢でも見るかー、と完全に寝に入ろうとした瞬間
『失礼しまーす!!ラナンキュラスです!!えーっと……なんだっけ、大将……青……猫?猿?えっと、犬?まぁいいや、クザンさーん!!朝食お届けに参りましたぁ!!』
ノックは無し、けれど耳に心地いいソプラノの声で意識が浮上する
変わった目覚まし時計だ。
「はいは~~い……今開けますよっと……」
くぁ、と一つ欠伸をしてからがちゃり、とドアを開くと、
まー可愛らしくコック帽を被り、海軍のエプロンを着た小さい女の子。確か名前を――
「えーと、ラナンキュラスちゃん、だよねぇ……わざわざ部屋教えてもらって届けに来てくれたの?」
『はい!そうですよ!えへ、姿が見えなかったのでセンゴクさんに聞いてみたら……うふふ!クザンさん寝坊助さんだって!』
「あらら~~……」
『でも、もし起きたときにお腹空いてたら大変だと思って、お料理だけ持ってこうと思ったんですけど、どうせならセンゴクさんがクザンさん起こして来いって!』
「あ~~……そうなの。」
はい!と俺の気のない返事にも嫌な顔一つせず元気に返事を返すこの子に
なんだか色々と溜まってたモンが抜けていく気がする
なんというか、この子は……観葉植物みたいというか、あるだけで癒し空間を作り上げるというか……
「……普通に素直で良い子、だからか。」
うーん。実に眩しい。
『あ、クザンさん、コーヒーか紅茶、どっちがお好きですか?』
「ん~~……コーヒー、かな。甘いのが好き」
『了解です!えへ、今ご飯の支度してコーヒー淹れますね!』
そう言って備え付けのテーブルまでワゴンを運び、机に綺麗に皿を置いては、召し上がれ!と眩しい笑顔を俺に向ける
自分の黒々しいものが、この子の前ではその片鱗すら見せなくなる。心地いい、朝は……
「あ~~……その、なんだぁ、ラナンキュラスちゃん」
『?はぁい』
「……俺、寝坊助だからさぁ……これからもこうやってご飯頼んでもいい?」
なんとなく、気に入った。このやり取り。
素直すぎる少女は、この闇の深い海軍にはもっとも似合わないのに
どうにも、眩しい少女にそういうのを隠してもらいたいのだと思ってしまう
『もー!私だって忙しいですよー?……でも、いいですよ!えへへ、これから毎日起こしに来ますね!』
「本当~?ありがとね。……ラナンキュラスちゃん将来きっといいお嫁さんになれるよ」
『わぁ!本当ですか!やったぁ!』
「ん~~……素直で可愛い」
彼女の素直さに癒されながら、彼女が創ったと思われる料理に手をつける
ああ、やっぱり美味しいな
「………やる気出たわー久々に」
『??』
「ラナンキュラスちゃんのお蔭かな」
首を傾げる可愛い、無垢な、守るべき存在の象徴のような彼女の柔らかい髪を撫でる
久しく思い出せなかった、あの日の決意がよみがえる。
さ、この美味しい朝ごはんを食べて、溜まった書類でも片付けますか。