二日目!
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――
――夕方の食堂は、朝や昼間と比べると……随分静かだ。
それは勿論、お仕事の終わった海兵さん達は、家族の待つ家や、恋人、友人――それぞれの待ち人の所へと帰るから。
例外として三大将と私、そしてセンゴク元帥はここ、海軍本部に自分のお部屋を持ってるみたいなのだけれど
他の海兵さん達は、海軍本部外のマリンフォードに……
夕食だけ、と中将さん達は少し食べて行かれるものの……
そう、私が何を言いたいかというと……
『暇なんですよぉ……元帥~~』
「……休めていいじゃないか。朝も昼もあんなに忙しいのだぞ」
『まさか!あんなの忙しい内に入りませんよ!海兵の皆さんもお手伝いしてくれていますし……』
「……何?」
『私一人じゃ流石に大変ですけど、どうってことありません!だから夕方はお手伝いの海兵さんには定時で帰ってもらうことにしたんですけど……』
それにしても、暇だ。もっともっと手料理を海兵の皆さんに、恩返しとしてふるまいたいのに
「………先程から、何十人かはいたろう。」
『はい?そう、ですね。うーん……二十八人くらいですか』
「一人でやってたのか?」
『はい!』
「………成程。道理で」
ここまでとは恐れ入った。と元帥が私を見て驚きながらも、ずるるるー、とおそばをすする
『えへ、手打ちなんですよぉそれ!美味しいですか?』
「ああ、とても美味い。ありがとう」
『いえいえ!!どういたしまして!!』
褒められて嬉しくなって、有頂天
こんなに幸せな恩返しなんて早々ないと思うのよね!
「おやァ~~??センゴクさァん……ラナンキュラスちゃん独り占めですかァい??わっしも混ぜて欲しいなァ~」
「あ~らら、奇遇。俺も食べに来たんだよね」
「……おどれら、何でワシと一緒のタイミングで来とるんじゃァ……気色悪いのう……」
わいわいと仲睦まじく、食堂を賑やかにしてくれたのは――
『皆さん!えへへ、いらっしゃいませ!何にしますかー?』
「ん~~……それよりラナンキュラスちゃん~?」
『はい!何でしょうか!』
「……他の料理担当の海兵が見えねェんだけどォ~~……」
『あ、はい!夕方……お夕食の方は食堂にいらっしゃる海兵さんが少ないとお聞きしたので!私だけで充分かなって!』
お手伝いの海兵さんだって、家で待っててくれる家族がいる。
こんな時代は、いつ、その大切な家族に会えなくなるか分からないんだ。
ちょっとでも――一緒にいれる時間がとれるなら、とってほしいもの。
「………頑張り過ぎじゃァ」
『え』
「……たかが子供が……人に甘えん事を覚えんでもええ」
『……サカズキさん……?』
「ちょ、ちょっとちょっと、サカズキどした……?」
「どうもしちょらん。……明日からは一人で仕事なんてするんじゃないぞ。しちょったらぶん殴るけぇの」
『りふじん!それってすっごくりふじん!!』
「あ~あ~、うっさいのう……子供は大人のいう事きいときゃええんじゃ。はよううどん用意せい」
『おうどんですね!もう!理不尽なサカズキさんにはおあげつけません!』
「オイ……あげはいれろ」
『駄目でーす!おあげ欲しかったらごめんなさいしてください!』
「………謝らん」
『えー!』
「いやァ……ラナンキュラスちゃん……今回ばっかりはサカズキの言うとおり……一人で全部やろうとしなくてもいいんだよォ~?」
「そうそう、無理しすぎはダメだって。楽にいこうぜ」
「おどれは楽にいきすぎじゃァ!」
『……』
サカズキさんは、心配してくれたのかな。
別に、平気なのに
できると思ったからしていて、本当に、辛くもなくて
いつかこうやってお役にたてたらって、嬉しいのに
かけてもらう優しさが、こんなに胸が締め付けられるほど嬉しいだなんて
『……えへ』
「あァ?何を笑うちょるんじゃァ」
『いいえ……えへ!なんでもないです!ボルさんとクザンさんは何にしますか?』
「んん?そォだねぇ~~、わっしはオムライスで」
「俺冷製パスタ」
『がってんしょーちのすけ、です!えへへ、待っててくださいね~!!』
私に、また優しくしてくれて、ありがとうございます。
お三方とも不思議そうに首をかしげてらっしゃるけど
良いんです、良いんですよ
私のありがとうは、料理の魔法に組み込めるんですから!
――
(あぁ~~、うめぇなぁ。体が欲してたみたいな味だ)
(んん~、とろとろのふわふわで美味しいねェ~)
(………あげが二枚もはいっちょる)
――夕方の食堂は、朝や昼間と比べると……随分静かだ。
それは勿論、お仕事の終わった海兵さん達は、家族の待つ家や、恋人、友人――それぞれの待ち人の所へと帰るから。
例外として三大将と私、そしてセンゴク元帥はここ、海軍本部に自分のお部屋を持ってるみたいなのだけれど
他の海兵さん達は、海軍本部外のマリンフォードに……
夕食だけ、と中将さん達は少し食べて行かれるものの……
そう、私が何を言いたいかというと……
『暇なんですよぉ……元帥~~』
「……休めていいじゃないか。朝も昼もあんなに忙しいのだぞ」
『まさか!あんなの忙しい内に入りませんよ!海兵の皆さんもお手伝いしてくれていますし……』
「……何?」
『私一人じゃ流石に大変ですけど、どうってことありません!だから夕方はお手伝いの海兵さんには定時で帰ってもらうことにしたんですけど……』
それにしても、暇だ。もっともっと手料理を海兵の皆さんに、恩返しとしてふるまいたいのに
「………先程から、何十人かはいたろう。」
『はい?そう、ですね。うーん……二十八人くらいですか』
「一人でやってたのか?」
『はい!』
「………成程。道理で」
ここまでとは恐れ入った。と元帥が私を見て驚きながらも、ずるるるー、とおそばをすする
『えへ、手打ちなんですよぉそれ!美味しいですか?』
「ああ、とても美味い。ありがとう」
『いえいえ!!どういたしまして!!』
褒められて嬉しくなって、有頂天
こんなに幸せな恩返しなんて早々ないと思うのよね!
「おやァ~~??センゴクさァん……ラナンキュラスちゃん独り占めですかァい??わっしも混ぜて欲しいなァ~」
「あ~らら、奇遇。俺も食べに来たんだよね」
「……おどれら、何でワシと一緒のタイミングで来とるんじゃァ……気色悪いのう……」
わいわいと仲睦まじく、食堂を賑やかにしてくれたのは――
『皆さん!えへへ、いらっしゃいませ!何にしますかー?』
「ん~~……それよりラナンキュラスちゃん~?」
『はい!何でしょうか!』
「……他の料理担当の海兵が見えねェんだけどォ~~……」
『あ、はい!夕方……お夕食の方は食堂にいらっしゃる海兵さんが少ないとお聞きしたので!私だけで充分かなって!』
お手伝いの海兵さんだって、家で待っててくれる家族がいる。
こんな時代は、いつ、その大切な家族に会えなくなるか分からないんだ。
ちょっとでも――一緒にいれる時間がとれるなら、とってほしいもの。
「………頑張り過ぎじゃァ」
『え』
「……たかが子供が……人に甘えん事を覚えんでもええ」
『……サカズキさん……?』
「ちょ、ちょっとちょっと、サカズキどした……?」
「どうもしちょらん。……明日からは一人で仕事なんてするんじゃないぞ。しちょったらぶん殴るけぇの」
『りふじん!それってすっごくりふじん!!』
「あ~あ~、うっさいのう……子供は大人のいう事きいときゃええんじゃ。はよううどん用意せい」
『おうどんですね!もう!理不尽なサカズキさんにはおあげつけません!』
「オイ……あげはいれろ」
『駄目でーす!おあげ欲しかったらごめんなさいしてください!』
「………謝らん」
『えー!』
「いやァ……ラナンキュラスちゃん……今回ばっかりはサカズキの言うとおり……一人で全部やろうとしなくてもいいんだよォ~?」
「そうそう、無理しすぎはダメだって。楽にいこうぜ」
「おどれは楽にいきすぎじゃァ!」
『……』
サカズキさんは、心配してくれたのかな。
別に、平気なのに
できると思ったからしていて、本当に、辛くもなくて
いつかこうやってお役にたてたらって、嬉しいのに
かけてもらう優しさが、こんなに胸が締め付けられるほど嬉しいだなんて
『……えへ』
「あァ?何を笑うちょるんじゃァ」
『いいえ……えへ!なんでもないです!ボルさんとクザンさんは何にしますか?』
「んん?そォだねぇ~~、わっしはオムライスで」
「俺冷製パスタ」
『がってんしょーちのすけ、です!えへへ、待っててくださいね~!!』
私に、また優しくしてくれて、ありがとうございます。
お三方とも不思議そうに首をかしげてらっしゃるけど
良いんです、良いんですよ
私のありがとうは、料理の魔法に組み込めるんですから!
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(あぁ~~、うめぇなぁ。体が欲してたみたいな味だ)
(んん~、とろとろのふわふわで美味しいねェ~)
(………あげが二枚もはいっちょる)