短編詰め
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――
海軍本部――海兵の中でも選りすぐりの海兵が集まるココでは、世界の羨望を集める名のある海兵がゴロゴロと本部を闊歩しているのだが――
そんな海軍本部に、海兵の注目さえ集める二人組がいた
近すぎる距離感、只ならぬ容貌――
『……ね、ちょっと。スモーカー。』
「……何だよ」
『最近、見られてる気がするんだけど。』
「……あァ、そういやぁ……たしぎがなんか言ってたな」
『まともな噂じゃなさそう』
「同感だ」
片方の大男――名をスモーカーといい、その憮然とした態度から、上層部には【野犬】などと呼ばれている
そして片方の、対照的にそう――少し小柄だが、それでも女性の中では高い方である――こちらはまた、スモーカーと全て対照的で、上層部に大層気に入られており、海兵の中でも憧れるものが少なくない――瑞帆。
その対照的な二人で、一見何故こんなに仲良さげなのかは分からないほど……なのだが、二人のこの仲の良さは、二人を見れば一目瞭然であった。
『そういえば、スモーカー……葉巻変えた?』
「……そこに気付くか。流石だな……ちょっといいのにしてみた」
『へぇ、道理で。』
「お前も新しいのにしたな。」
『あら、大正解。お互い様ね』
そう、この二人――海軍で指折りの【ヘビースモーカー】なのである。
二人で仲良くその身が触れそうなほどの距離で
二人仲良く口に葉巻を二本――とことんこういう気は合う二人なのだ。
周りで頭を下げる海兵も、二人の仲の良さに入る隙もない
別に、付き合っているという訳ではないのだが――
本人たちはどうあれ、海軍には【付き合っている】との噂が流れるほど。仲が良いのだ
「……あー。オイ」
『今日の晩なら空いてるわ』
「酒は?」
『禁酒は辞めたわ……』
「別れたのか」
『勿論。あんな性悪だとは思わなかった。禁酒した私が馬鹿みたい』
二人の為に作られた喫煙コーナーで、白くなっていく視界で他愛のない話
お互い、言葉少なでも、きちんと会話が成り立っているのが、あらぬ噂を立てられる原因なのだが
「やめとけっつっただろ……俺にしとけ俺に」
『タイプじゃないのよ。』
「楽だぜ?俺も楽だ」
『………それって全くときめかない』
「俺相手にときめく日なんてこねぇだろ……ガキじゃあるまいし」
『昔はそれなりだったわよ』
「……オイ、何だソレ。初耳だぞ」
『あら、言ってなかったっけ……私の初恋貴方にあげたんだけど』
「……オイオイ、そりゃお前……誘ってんのか?たまには可愛いとこあるじゃねえか」
『夜の予定変えないでね……今じゃときめきも何もないけど……ときめかせてくれるなら、貴方と特別な関係になるのも悪くないかもね。』
「そりゃ燃えるな」
――あながち、噂も間違いではなかったか
はたまた噂が真を呼んだのか
二人とも、お互い以上に理解しあえる相手も、お互い以上に楽な相手も、お互い以上に……大切にできる相手もいないのだろう。
煙たい喫煙室の中、二人の紫煙もキスをする空間で
二人もお互いの苦いキスに満足そうに笑っていた
海軍本部――海兵の中でも選りすぐりの海兵が集まるココでは、世界の羨望を集める名のある海兵がゴロゴロと本部を闊歩しているのだが――
そんな海軍本部に、海兵の注目さえ集める二人組がいた
近すぎる距離感、只ならぬ容貌――
『……ね、ちょっと。スモーカー。』
「……何だよ」
『最近、見られてる気がするんだけど。』
「……あァ、そういやぁ……たしぎがなんか言ってたな」
『まともな噂じゃなさそう』
「同感だ」
片方の大男――名をスモーカーといい、その憮然とした態度から、上層部には【野犬】などと呼ばれている
そして片方の、対照的にそう――少し小柄だが、それでも女性の中では高い方である――こちらはまた、スモーカーと全て対照的で、上層部に大層気に入られており、海兵の中でも憧れるものが少なくない――瑞帆。
その対照的な二人で、一見何故こんなに仲良さげなのかは分からないほど……なのだが、二人のこの仲の良さは、二人を見れば一目瞭然であった。
『そういえば、スモーカー……葉巻変えた?』
「……そこに気付くか。流石だな……ちょっといいのにしてみた」
『へぇ、道理で。』
「お前も新しいのにしたな。」
『あら、大正解。お互い様ね』
そう、この二人――海軍で指折りの【ヘビースモーカー】なのである。
二人で仲良くその身が触れそうなほどの距離で
二人仲良く口に葉巻を二本――とことんこういう気は合う二人なのだ。
周りで頭を下げる海兵も、二人の仲の良さに入る隙もない
別に、付き合っているという訳ではないのだが――
本人たちはどうあれ、海軍には【付き合っている】との噂が流れるほど。仲が良いのだ
「……あー。オイ」
『今日の晩なら空いてるわ』
「酒は?」
『禁酒は辞めたわ……』
「別れたのか」
『勿論。あんな性悪だとは思わなかった。禁酒した私が馬鹿みたい』
二人の為に作られた喫煙コーナーで、白くなっていく視界で他愛のない話
お互い、言葉少なでも、きちんと会話が成り立っているのが、あらぬ噂を立てられる原因なのだが
「やめとけっつっただろ……俺にしとけ俺に」
『タイプじゃないのよ。』
「楽だぜ?俺も楽だ」
『………それって全くときめかない』
「俺相手にときめく日なんてこねぇだろ……ガキじゃあるまいし」
『昔はそれなりだったわよ』
「……オイ、何だソレ。初耳だぞ」
『あら、言ってなかったっけ……私の初恋貴方にあげたんだけど』
「……オイオイ、そりゃお前……誘ってんのか?たまには可愛いとこあるじゃねえか」
『夜の予定変えないでね……今じゃときめきも何もないけど……ときめかせてくれるなら、貴方と特別な関係になるのも悪くないかもね。』
「そりゃ燃えるな」
――あながち、噂も間違いではなかったか
はたまた噂が真を呼んだのか
二人とも、お互い以上に理解しあえる相手も、お互い以上に楽な相手も、お互い以上に……大切にできる相手もいないのだろう。
煙たい喫煙室の中、二人の紫煙もキスをする空間で
二人もお互いの苦いキスに満足そうに笑っていた