長編(メインストーリー沿い)番外編
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この小説の夢小説設定twstメインストーリーの番外編なので、学園での呼称が多いです。
一応設定方法も長編と同じ表示にしてるので、同じように入れていただくと同じような感じで読めるかと。。
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「[#da=1#]・ファミーユさん、ジャック・ハウルさん、エペル・フェルミエさんおかえりなさい!」
『オルト、セベク。場所取りありがとう』
人数が人数なので、先に頼んだセベクの注文が来た後は、食べ物の摂取をしないオルトと一緒に席についていた。
セベクの次に来たのは[#da=1#]とジャックとエペルの3人だった。
「先ほどはなぜ人間が間に入ったのだ?僕1人で注文するという話だっただろう!」
「セベク・ジグボルトさん。さっきも話したけど、みんな待ってるから我慢できなかったんだと思うよ」
『そうそう。店内がいい匂いしてるからつい強行突破しちゃったってユウが言ってたよ』
「久しぶりにマジバ食べれるのが楽しみで朝食抜いてきたんだって。ねぇ?ジャッククン」
「ああ……そうだな」
オルト、[#da=1#]、エペルの息をするようについた嘘に同調を求められたジャックは、もう知らないといった様子でぶっきらぼうに答えた。
真実を言わないのも彼らに協力していることになるが、当日の楽しみが半減してはいけないからという話を鵜呑みにして事前に調べてこないセベクもセベクだ。NRC生が妙に結託しているのは大抵何かあるのだから。
「お、いたいた」
「またせたな」
「場所取りありがとう」
「腹減った!早く食べるんだゾ!」
『おかえり』
残りのメンバーがそれぞれ注文したセットを持って席に着いた。
セベクは自分より後に来たメンバーたちの注文を見て「おい」と声をかけた。
「お前たち、僕よりずっと飲み物も大きいし量が多いじゃないか!腹に溜まるのだろう。みんな僕より軟弱なのにさすがにおかしいぞ!」
「…あっははは!ひぃーーもう無理」
『ふふ…エース、そんなに笑ったら他のお客さんに迷惑だし、セベクに悪いよ…んふふ』
「…どういうことだ?まさかこの僕を嵌めたのか!?」
みんなのプレートにはハンバーガーが複数あったりポテトがセベクより大きい入れ物に入っている。一方セベクはチーズバーガー1つにポテトもドリンクもSサイズと、男子高校生にはとても足りるとは言い切れない量である。
自分以外が仕掛け人だということをようやく察したセベクは今にも立ち上がりそうだ。
その様子にユウが笑いながらも「まぁまぁ」と宥めた。
「ふははは…ふぅ、ごめんね。さすがにたくさん食べるセベクにこれっぽっちじゃ可哀想だから追加分を頼んであるよ」
「お詫びってことで僕たちからの奢りだ」
「それに関係のない店員を困らせちまったから、少しは売上に貢献しねぇとな」
「楽しませてくれてありがとう、セベク・ジグボルトさん!」
「…フン!とりあえず貰うが、これでチャラになったと思うなよ!」
セベクの元にボリュームたっぷりのビッグマジバーガー、ポテトLサイズ、ナゲット、追加のドリンクが差し出された。
合計額はユウとグリムで1人換算だとしても8人で分割した金額なので、学生でも見学料金として支払うには安いくらいである。
『次はマジゼリヤのドリンクバーと間違い探しを体験させてあげたいね』
「おっいいじゃん。どうせセベクはマジゼリヤも知らないんでしょ?今度連れてってやるよ」
「お前たちといるとろくなことがない…!次は徹底的に調べてやるから覚悟しろ!!」
「ということは、また僕たちと遊んでくれるの?嬉しいなぁ!」
「若様とリリア様を悲しませないために同行するだけのことだ。…何故お前たち僕を見てニヤニヤしている。薄気味悪い!」
[#da=1#]が次回の初体験場所を提案し、セベクが前向きに噛みついたことで第二回目も開催されそうだ。
エペルが「これは次回の予定も決めないとだね」と悪い笑顔をたたえながら言うと、ジャックが「でもよ」と続いた。
「その前にこの後の予定だろ。特にないならスポーツ用品店に行くぞ」
「オレ様はこの後すぐマジゼリヤでもいいんだゾ!」
「えー俺は服見に行きたいんですけどー」
『今有名画家の出張展示会がやってるからそこにしよ』
「僕はせっかく人数がいるからボーリングがやってみたいなぁ」
「ボーリング…?」
「いいね。僕もボーリングに賛成!ボーリングは複数のピンを倒して点を競う球技だよ」
「ふむ。それなら簡単そうだな。僕が圧勝してみせよう!」
「言うじゃないかセベク。あまりボーリングを舐めてかかると痛い目見るぞ」
「オルト、ナイスアイデア!」
みんな各々の希望を言うも見事に分かれる。決まる様子がなさそうな光景にユウがため息をついていると、オルトの提案にエペルとセベクとデュースが賛成した。
結果多数決でこの後はボーリングとなり、移動までの間は残りのバーガーやサイドメニューを堪能した。
初めてのマジバメニューを食べている間のセベクは口いっぱいふくみ、夢中になって食べていた。その後はさらに追加のメニューを頼みに行ったので口に合ったようだ。
その時の対応も先ほどの店員だったため、賑やかな注文のやり取りが店内に響いた。次はラッキーセットではないらしい。
お土産のおもちゃをもらったマレウスは、とても嬉しそうに寮部屋の自身の机に飾ったとのことだ。