異種族エンカウント!(ジェイド/中編)
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『あ、ジェイドさん。今日は1番ですね』
「マリシアさン。こんにチは」
『えっと……%€^』
数日後。休日のマリシアは普段より早めに海岸へ行くことにした。
新たなお気に入りスポットではすでにジェイドが岩場に腰掛けており、マリシアに気付くと切れ長の眼を細めた。
この数日間で挨拶程度であれば互いの言葉が理解できるようにはなった。
まさか伝説の人魚と挨拶を交わすようになるとは、とマリシアはいまだに不思議な感覚でいる。
顔を合わせるようになってから休日も一緒になることが増えた。
過ごし方はジェイドは陸の本を眺めたり、マリシアは歌やスマホを触るなど互いに気ままである。
互いに通っている学校の課題をしたり、一緒にスマホの画面や本を見たりすることもあった。
ジェイドは最近、キノコを中心に山の自然がとても気になるらしい。
『……ジェイドさんはよく食べますねぇ。人魚にとっては普通なのかな』
「……?食べまスか?」
『いらないです』
これまでに何度か昼を食べ、”人魚はよく食べる”ということもマリシアは気がついた。
人間なら1匹で充分…もしくは1匹でも余らせてしまうかもしれないほどのサイズの魚を、ジェイドは涼しい顔で何匹も胃に収めている。
凝視されていることに気づいたジェイドは食べたいのかと聞いたが、マリシアは首を横に振った。
実は一度獲れたての生魚をプレゼントとしてマリシアへ渡そうとしたことがあった。
あのときは気軽に持ち帰れるようなものでもないため断ったが、改めて『人間は魚を何の処理もしないまま食べることはできない』と説明が必要かもしれないとマリシアは感じた。
「………」
『…?』
「………」
ふと急にジェイドがジッとマリシアを凝視した。
その左右でそれぞれの美しい色を光らせている瞳は、マリシアの手元のサンドイッチを捉えているのがわかる。
マリシアは何度かサンドイッチとジェイドを交互に見ても、サンドイッチを左右上下に動かしても一心に視線で追って見つめるので訊ねてみることにした。
『……食べてみますか?』
「!」
案の定嬉しそうに頷いた。
サンドイッチを1つ渡されたジェイドは初めてのパンの感触に驚き、恐る恐る中身を覗いたり匂いを確認している。
やがてサンドイッチの端を鋭い歯で齧ると目を輝かせた。
それからそのサンドイッチが無くなるまではほんの一瞬だった。
『お口に合ったようでよかった』
「…陸ノ食べもの、美味シいです」
『……ジェイドさん。次のお昼は良いもの持ってきますね』
「?いいもノ?」
ジェイドの反応を見たマリシアは、意味ありげな笑みを浮かべ次回の約束を取り付けた。
そして次の休み、宣言通り彼は”良いもの”に大層喜ぶことになる。
「マリシアさン。こんにチは」
『えっと……%€^』
数日後。休日のマリシアは普段より早めに海岸へ行くことにした。
新たなお気に入りスポットではすでにジェイドが岩場に腰掛けており、マリシアに気付くと切れ長の眼を細めた。
この数日間で挨拶程度であれば互いの言葉が理解できるようにはなった。
まさか伝説の人魚と挨拶を交わすようになるとは、とマリシアはいまだに不思議な感覚でいる。
顔を合わせるようになってから休日も一緒になることが増えた。
過ごし方はジェイドは陸の本を眺めたり、マリシアは歌やスマホを触るなど互いに気ままである。
互いに通っている学校の課題をしたり、一緒にスマホの画面や本を見たりすることもあった。
ジェイドは最近、キノコを中心に山の自然がとても気になるらしい。
『……ジェイドさんはよく食べますねぇ。人魚にとっては普通なのかな』
「……?食べまスか?」
『いらないです』
これまでに何度か昼を食べ、”人魚はよく食べる”ということもマリシアは気がついた。
人間なら1匹で充分…もしくは1匹でも余らせてしまうかもしれないほどのサイズの魚を、ジェイドは涼しい顔で何匹も胃に収めている。
凝視されていることに気づいたジェイドは食べたいのかと聞いたが、マリシアは首を横に振った。
実は一度獲れたての生魚をプレゼントとしてマリシアへ渡そうとしたことがあった。
あのときは気軽に持ち帰れるようなものでもないため断ったが、改めて『人間は魚を何の処理もしないまま食べることはできない』と説明が必要かもしれないとマリシアは感じた。
「………」
『…?』
「………」
ふと急にジェイドがジッとマリシアを凝視した。
その左右でそれぞれの美しい色を光らせている瞳は、マリシアの手元のサンドイッチを捉えているのがわかる。
マリシアは何度かサンドイッチとジェイドを交互に見ても、サンドイッチを左右上下に動かしても一心に視線で追って見つめるので訊ねてみることにした。
『……食べてみますか?』
「!」
案の定嬉しそうに頷いた。
サンドイッチを1つ渡されたジェイドは初めてのパンの感触に驚き、恐る恐る中身を覗いたり匂いを確認している。
やがてサンドイッチの端を鋭い歯で齧ると目を輝かせた。
それからそのサンドイッチが無くなるまではほんの一瞬だった。
『お口に合ったようでよかった』
「…陸ノ食べもの、美味シいです」
『……ジェイドさん。次のお昼は良いもの持ってきますね』
「?いいもノ?」
ジェイドの反応を見たマリシアは、意味ありげな笑みを浮かべ次回の約束を取り付けた。
そして次の休み、宣言通り彼は”良いもの”に大層喜ぶことになる。
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