異種族エンカウント!(ジェイド/中編)
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『……あんなに怪しいものを見てしまったのに』
翌日の放課後、マリシアはいつもの場所に寄るのが癖づいてしまっていたこともあり来てしまった。
今回も撮影が行われているのか周囲全体を見渡すが、撮影スタッフや機材らしきものは一切見受けられない。見慣れた景色だ。
昨日で撮影は終わったか、または時間が違うのだろうと思い、そのままいつもの場所に腰掛ける。
ここは同じ海岸でもほんの小さな岩場のスペースで見つけにくく、人気が無いうえに岩で仕切りにもなっているので最高の場所だ。
『………~~♪』
「………」
『~♪………う”っ!?』
マリシアはボーっとスマホを眺めながら鼻歌まじりに歌を歌い始め、何気なく波の方へ目線を移すと、昨日の海面から顔を出す人物と再び目が合った。
たしかに撮影していなかったのを確認したばかりのはずだ。
慌てて海岸全体を見渡しに行くも、やはり一般人がまばらに歩いているだけだ。
『………』
「………」
撮影の様子が無いのを確認し改めて例の人物に目をやる。
相手はマリシアをじっと見つめたまま動かない。
彼女はいつでも行動に移せるよう身構えつつ、意を決して話しかけてみることにした。
『………あの、今日は自主練か何かですか?』
「………?」
『(聞こえなかったかな)今日は自主練で来たんですか?』
マリシアが訊ねてみると首を傾けたのでもう一度試みる。
しかし同じ反応が返ってくるだけだった。
『その装飾、聴力に影響出てるみたいなので改良したほうがいいですよ。それとも元々聞こえない体質なんですかね』
「…!」
『あ、ちょっと』
相手は何かに気づいたようで目を見開いた瞬時に水面へ潜ってしまった。
何があったのかと振り返るも、学校帰りの生徒2人が楽し気に談笑し歩いているだけ。
……まさかあの2人の存在を察知し逃げた?
だとすれば何故自分からは逃げずにいるのかとマリシアは思案する。
『……にしても、随分役に入り込んでるな……』
呆気に取られてしまったがそれ以降戻ってくる様子はなく、日が暮れ始めたところでマリシアは帰宅することにした。
翌日の放課後、マリシアはいつもの場所に寄るのが癖づいてしまっていたこともあり来てしまった。
今回も撮影が行われているのか周囲全体を見渡すが、撮影スタッフや機材らしきものは一切見受けられない。見慣れた景色だ。
昨日で撮影は終わったか、または時間が違うのだろうと思い、そのままいつもの場所に腰掛ける。
ここは同じ海岸でもほんの小さな岩場のスペースで見つけにくく、人気が無いうえに岩で仕切りにもなっているので最高の場所だ。
『………~~♪』
「………」
『~♪………う”っ!?』
マリシアはボーっとスマホを眺めながら鼻歌まじりに歌を歌い始め、何気なく波の方へ目線を移すと、昨日の海面から顔を出す人物と再び目が合った。
たしかに撮影していなかったのを確認したばかりのはずだ。
慌てて海岸全体を見渡しに行くも、やはり一般人がまばらに歩いているだけだ。
『………』
「………」
撮影の様子が無いのを確認し改めて例の人物に目をやる。
相手はマリシアをじっと見つめたまま動かない。
彼女はいつでも行動に移せるよう身構えつつ、意を決して話しかけてみることにした。
『………あの、今日は自主練か何かですか?』
「………?」
『(聞こえなかったかな)今日は自主練で来たんですか?』
マリシアが訊ねてみると首を傾けたのでもう一度試みる。
しかし同じ反応が返ってくるだけだった。
『その装飾、聴力に影響出てるみたいなので改良したほうがいいですよ。それとも元々聞こえない体質なんですかね』
「…!」
『あ、ちょっと』
相手は何かに気づいたようで目を見開いた瞬時に水面へ潜ってしまった。
何があったのかと振り返るも、学校帰りの生徒2人が楽し気に談笑し歩いているだけ。
……まさかあの2人の存在を察知し逃げた?
だとすれば何故自分からは逃げずにいるのかとマリシアは思案する。
『……にしても、随分役に入り込んでるな……』
呆気に取られてしまったがそれ以降戻ってくる様子はなく、日が暮れ始めたところでマリシアは帰宅することにした。
