長編(メインストーリー沿い)番外編
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この小説の夢小説設定twstメインストーリーの番外編なので、学園での呼称が多いです。
一応設定方法も長編と同じ表示にしてるので、同じように入れていただくと同じような感じで読めるかと。。
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「なーなー、セベクってマジバ行ったことないんだってよ」
「え?あのマジバにか?」
ある日の昼休み、エースが突然セベクの話を始めた。
"マジバ"とは、"マジカルバーガー"の略称であり、ツイステッドワンダーランドで知らない人はいないほど有名なファーストフード店である。
金額が安く、提供も早いため学生から忙しい大人まで幅広い人気がある。
期間限定メニューが出ればマジカメに投稿される話題もそれで埋まるほどだ。
「オレ様たちですらこの前食べてきたんだゾ」
「また行きたいね」
「そんで、みんなで食べに行くついでにさ…アイツの見聞を広めてあげない?」
『…へぇ、いいね。友達に思い出を作ってあげるのはとっても慈悲深いことだよ』
「お前ら、表情とセリフが一致してないじゃないか」
エースの提案に察した[#da=1#]が乗っかり、デュースもなんやかんや言いながらも悪い顔をしている。
「…あ、見つけたんだゾ。おーいセベク!」
「…む?」
「こんにちは。ツノ太郎」
「こんにちは、ヒトの子。セベクに何か用か?」
食堂内をまわりセベクを探していると、グリムが先に見つけ声をかけに行った。
週末にマジバを食べてみないかと誘うといつもの大きな声で「若様の護衛を離れる訳が無いだろう!!」と突っぱねてしまった。
「セベク、よい機会では無いか。わしも軽音部とたまに食べに行くがあのジャンクさがたまらん。のう[#da=2#]」
『リリア先輩はおもしろい組み合わせで食べるよね』
声をかけたリリアは[#da=1#]と同じ軽音部だ。軽音部らしい活動はほとんど行っていないが部員同士は仲がいい。
マジバではケイトとカリムは派手なものや辛い系、[#da=1#]はシーフード系、リリアはセットには無い組み合わせを頼むことが多く、それぞれの個性が出る。
カリムの食事事情と温和ボーイズ故の関係もありポテトは1つにまとめてシェア、バーガーは最低一口は食べまわしている。[#da=1#]は辛いものだけをパスしているが。
「僕なら平気だ。一日くらい友とゆっくりしてくるがいい」
「マッ、マレウス様まで!!?」
「ああ。俺と親父殿がいるから安心して楽しんでこい」
「何事も経験じゃよ。マレウスもこう言うておるし気にするな」
「ぐぬぬぅ………!……マレウス様と、リリア様が…そうおっしゃるなら……」
「よっしゃ~!」
『そしたら週末にね』
リリアたちの後押しのおかげもあり、週末の集まりにセベクの参加が決定した。
尊敬しているマレウスとリリアからの言葉ならばすっぽかすような真似はしないはずだ。