4章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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『あ、寮長』
「…エディシアさん…」
飛行術の時間。2年生との合同授業でアズールのクラスと一緒になった。
何故かエディシアを見て「げっ」とでも言いそうな顔をしている。
『寒いですね…顔色がなんだか悪いみたいですけど、大丈夫ですか?』
「え、えぇ。問題ありませんが…あなたはこれから運動するのにずいぶん中に着込んでますね…」
『飛行術は風を受けるのでこれくらいでいいんです』
「お前らペアは組んだか?組んだな?それでは始めるぞ!まず2人乗りの状態で真っすぐ浮上してみろ!」
「なんだと?…ハァ…」
2年生のペアを探すついでに声をかけただけだがそのままペア決めの時間が終わってしまったようだ。
まぁこの人なら見知った顔だし飛行術もいい手本が見れるだろう。…そう思っていた。
『……寮長も歳相応にふざける事あるんですね』
「失礼ですねこちらは大真面目ですよ」
『だって目線の高さが一向に変わらないじゃないですか。…え、まじです?』
「まじですよ!集中してるので話しかけないでください!」
周りは普段の1人乗りとは違うので苦戦している所もいるが、浮き上がるだけなので次々と成功していく。しかしエディシアのペア相手が操作する箒は浮いても数センチ。飛んでないのと一緒だ。
アズールの苦手分野を知れる事になりエディシアはニヤニヤと笑みがこぼれた。
『…寮長、実際に感覚掴めばイメージしやすいと思います。僕と変わってください』
「今笑ってるだろ。楽し気な声色が伝わってますよ。それに対価無しに施しを受けるつもりもありません」
『すごく…一生懸命な様子が微笑ましくて…ふふふ。じゃあ対価としてもう笑わないのでしっかり捕まってくださいふふ』
「わかりましたから笑いながら話さないでくださ、うわあああ!!!」
『あっはは。笑わせないでバランス崩れます。箒の扱いはまだ慣れはじめた程度なんですから』
「いきなり上昇するからですよ!!」
そうは言ってもまだ1mほどなのだが。
エディシアは普段見ないアズールの様子に楽しくなってきた。
『ふふふすみません。もう少し上がってみますね……うわっ』
「わああああ!!何してる!早くどうにかしろ!」
『わかりましたから、そんなに力まないでください…息できない…』
さらに上昇すると箒が傾き逆さま状態になってしまった。
それにより元々けっこうな力で掴まっていたアズールの腕にさらに力が加わる。
安全のためにしっかり掴まれと言ったエディシアは後悔した。殺す気か。内臓が絞め潰されそうだ。