3章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「取引しましょうよ、僕と取引しましょうよぉ…」
「いつものアズールとだったら取引してもいいけど、今のアズールとはヤだな」
「えぇ、同感です」
レオナの時と同じように次々と攻撃が飛んでくる。
自分自身の魔力なんて気にもしないといった様子で。
「全部僕に寄越せ!!」
「また奪われてたまるかっての!」
「イソギンチャクも勘弁だからな!」
「もうあんなパシリ生活はコリゴリなんだゾ!」
「アズールくんの動き…少し鈍くなってきてないっスか?」
ラギーの言う通り、先ほどと比べアズールの攻撃にムラが出始めている。
これはアズールの体力も底が見えてきたと捉えていいだろう。
魔力の消耗が激しい大きな魔法を連発しているので疲れが出てもおかしくないはずだ。
『次打ち込めば飛び込めると思います』
「それならオレらにいかせて。やっちゃおうぜジェイド!」
「フロイドが楽しそうで何よりです。これは魔法の質も期待できますね」
「よこせぇぇ!!ぐぁっ!」
『(今だ!)』
双子でアズールに渾身の魔法の合わせ技を放った。
生まれてからずっと一緒にいた彼らだからこそのコンビネーションだ。
その攻撃を受けたアズールは思わずひるむ。その瞬間[#da=1#]は思い切り駈け込んだ。
『…捕まえましたよ寮長…!』
「!?離せ!離せよぉ!!どうして!!そうやってみんな僕をいじめる!」
『ぐっ…ああぁ!』
掴みかかったがタコ足に絡めとられてしまい身動きを封じられ、強い締め上げに身体が軋んだ。
しかしそれとは裏腹にアズールは悲しげに問いかけてきた。
「ねぇどうして?僕がグズでノロマなタコだから?」
『…〈貴方が消えれば私は悲しみ、私が消えれば貴方は喜ぶ〉…う”ぐっ…〈次会うときまでさようなら〉…今は休みましょう』
「僕はただ、力を手に入れてアイツらを見返してやりたかっただけなのに…!」
『"眠りの国"』
「僕は…僕はただ……っ!」
『っ…ゲホッゲホッ、いっっった…』
魔法を発動させるとアズールからミルクの入ったティーカップが姿を現す。
それによりブロットの化身は消え、アズールも人間の姿となって倒れた。
「[#da=2#]、アズール先輩!」
「無事なんだゾ?」
『…ほんと…タコの筋力ってえげつないな…折れるかと思った…』
「…その中にブロットが凝縮されてんだろ。そのまま捨てられねぇのか」
『リドル先輩の首輪みたいに長時間は残らなくて、ほっとくと勝手にこれが消えて再発するんだよ』
「ならオレが代わりに飲む」
『僕以外が飲んでも意味ないよ。今ジャックまでオーバーブロットされたらたまったもんじゃない……後はよろしく』
どうにかできないのか聞いてきたジャックに[#da=1#]は無理だということを伝え、一見普通のミルクを処理しに1人先に現場を離れ寮部屋へと向かった。