3章
お名前編集はこちら
この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ほい到着」
『…ラギー先輩、僕いつ被害を被るか怖くて心臓止まるかと…お詫びはその片耳でいいですか』
「おおこわ…」
「その辺にしとけ、家猫」
抵抗できずに体格のいいサバナ寮生の集団を突き抜けていく間、[#da=1#]は生きた心地がしなかった。
ラギーが案内した席は一番奥で周囲に生徒がおらず、そこにはサバナクローの寮長が座っていた。
『…今日は何かの打ち上げですか?』
「まぁ"この後の"って考えればあながち間違っちゃいねぇな。とりあえず時間がねぇ。お前、今も中立とやらなんだろ」
『…?まぁ、はい』
「1年坊どもから今日の動きについて話が来なかっただろ。それは俺が指示した。立場があやふやな奴にやすやすと情報を渡してられるか」
『……!まさかここに来たのって、あなたが契約書を…?』
「話が早くて助かるぜ。単刀直入に言う。こっち側につけ」
正直レオナがここまで彼らに協力するとは[#da=1#]の予想を超えていた。
海に向かった1年はリーチ兄弟を引きつける囮、本命はこのライオンというわけだ。
『面倒事には首を突っ込まなさそうなのによく協力する気になりましたね。どうやってユウとグリムから交渉されたんですか?』
「………昨日夜通し騒がれて眠れなかった。協力しなければ毎日やるんだと」
『…あっはは!どうりで先輩、目の下に隈が……おもしろい子たちだなぁ』
「笑うんじゃねぇ。…で、そのおもしろい子たちが残り短時間で寮を奪われちまうんだと。かわいそうだと思わねぇか?」
レオナは微塵も思ってなさそうな口ぶりをし笑みを浮かべた。
しかし寮が奪われることで[#da=1#]としても支障を感じるのは事実である。
『…ただアズール先輩たちに協力してるのはこっちの事情も絡んでます。上司に悪い印象つけられたらこの学園にいられなくなるかもしれないので』
「そんな事だろうと思った。…タコ野郎はどうせ金庫に張り付いてるんだろ?」
レオナの質問に[#da=1#]はVIPルームにいると訂正した。
部屋にいることがわかったレオナはチェックメイトが確信したとでも言うような様子で1つの提案をした。
「それならお前は何もしなくていい。そうすれば上から恨みを買わずにお望みの個室が守れるってわけだ」
『…最終日どう動こうか悩んでましたが…詳細を聞きましょうか』