3章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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『…もしもしジェイド先輩。今日まだ相談が来てません。そちらで動きに確認は取れてますか?』
「おや、不信がられたか諦めたのでしょうか。かしこまりました。そちらはラウンジをお願いします」
翌日最終日、[#da=1#]の元に一向に相談や情報共有の呼び出しが無いと同じ監視役のジェイドに連絡が入った。
『…戻って来ませんね2人とも』
「ふふ……つまりは首尾よくやっているようです。これでオンボロ寮も、あの写真も、もう僕のものだ。ふふふ……はははは!」
『(今ならアズール先輩しかいないし、どうにか金庫から契約書を持ち出せないかな…でも誤魔化せないからこっちから先輩に手出すわけには…)』
ジェイドはユウたちがアトランティカ記念博物館に向かうという情報を掴みウツボ2人で妨害しに向かい、アズールと[#da=1#]がVIPルームで待機しているが日没が近づいてきた現在も戻らずにいた。
[#da=1#]はどうして最終日にそんな悪あがきをするのか、自分はどうするかと考えていると勢いよく扉が開いた。
「失礼します、支配人!」
「なんです、騒々しい」
駈け込んで来たのは一人の寮生だった。
ラウンジで客同士が揉めて騒ぎになっているらしい。
「今、ジェイドさんもフロイドさんもいないので…あっ、ファミーユ!支配人、彼をお借りしても?」
「仕方ないですね…[#da=1#]さん、彼に案内してもらいなさい」
『…わかりました』
開店直後に揉め事とはどういうことか。寮生の後を追った[#da=1#]は現場を見て血の気が引くこととなる。
『……何これ……』
「俺たちもわけがわからないんだ。とりあえず一旦暴れてる生徒を大人しくさせてほしい。よろしく!俺ドリンク用意しないと!」
『は?ちょ……えぇ……』
現場にはサバナクロー、サバナクロー…どこを見てもサバナクローの寮生で溢れかえっていた。
「お、いたいた家猫くん」
『ラギー先輩…どうしたんですかこれ』
「まぁまぁ。ちょーっと来てもらってもいいっスか?」
『え、ちょ…待っ…無理無理』
急に現れたラギーが、[#da=1#]についてこいと言いながら”愚者の行進”で強制連行を始めた。
ラギーはサバナ寮生がどんちゃん騒いでいる中を突き進むため、意思に反して進んでいる[#da=1#]は衝突などの流れ弾を受けないか必死である。
『状況が飲み込めないんですけど…!』
「それはこれからわかりますよ」
『先輩って意外と背高いんですね、そういうギャップはモテますよ』
「褒めても魔法は解除しないっスよ。それにオレより身長負けてる家猫くんに意外って言われるの心外なんスけど」
[#da=1#]がどうにか解除してもらおうと試みるもラギーはことごとく流してしまう。
逃げないからと交渉するも、確証がないだの、この騒動の中でははぐれる可能性があるだのと応じることも無く空しく足だけが進んでいった。