3章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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『…やっぱり、ジェイド先輩だったんですね』
「彼らを見かけたのは本当に偶然でしたが、今では感謝しています」
ジェイドは水に入り揺蕩いながら、[#da=1#]に帽子を届ける前について話した。
帽子と彼らが来たタイミング、ジェイドへの様子から怪しいという[#da=1#]の読みは当たっていたようだ。
「それと貴方に限らず新入生の情報はまとめてあります。出身国、趣味、嗜好、嫌いな食べ物に苦手な教科…マジカメアカウントも。取引に使えるでしょう」
『うわ…趣味悪……フロイド先輩に激辛唐揚げを作らせられたのもそのおかげと』
「良い刺激で美味しかったですけどねぇ…でも、貴方だけリストとのズレが妙にいくつもあるんです。たしかに他の生徒より情報は少なかったですが、データが古かったわけでもありません。僕は好奇心旺盛なのでつい気になってしまい、もう少し調べさせて頂きました」
『………』
[#da=1#]の足元まで泳いできて、頬杖をつきニコニコと話す。
何が好奇心だ。寮生の弱みを握って支配するために調べたんだろう。
「そこで貴方が双子だという事を知りました。もう1人の方はSNSをされないタイプなんですか?貴方もここに入学してから作ったようですし、そこはきょうだいですね」
『…そうですね』
「ただSNS以外にも調べる方法はあります」
ふと、ジェイドは手をつき水から出てきた。
ゆっくりと先ほどと同じ場所に腰かけながら話を続ける。
「もう1人の方もピアノや絵画の賞をいくつも獲得してらっしゃって…さらには作曲もされるんだとか。貴方は怪我を作りやすいおてんばなイメージがありましたが、その若さで凄いですね」
『………(貴方…?)』
「貴方…『おてんば』って言われ慣れていませんか?以前も反応がなくて。男性なら本来使われないので大抵は違和感を持つんですが」
『…!』
「僕困ってるんです、『貴方』を『どちら』で呼べばいいのか…どちらをご希望でしょうか?"[#da=3#]・ファミーユさん"」
ジェイドがニヤリと笑って問いかけた。