3章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「とにかく、今夜はモストロ・ラウンジに行ってみるか」
「そうだね。[#da=2#]、今日はシフト入ってるの?」
『いや、入ってないよ』
イソギンチャク組がいなくなってから今夜について話しているとユウが「それなら、」と[#da=1#]に言葉を続けた。
「あの人たちと話すのに、何かアドバイスがあれば教えてほしいな」
「ああ、もし契約することになれば対策が必要だからな」
現場には居られないのだから、[#da=1#]もそれくらいは要求されるだろうと覚悟していた。
あの3人、特にアズールは胡散臭い。ただ対価がしっかり出せれば多少の頼み事も含め話はできる。
ただ、今回はちゃんとした契約をする可能性がある。
『寮長たちの言動は鵜呑みにしない事。何か提案されたら詳しく掘り下げる事。伝える情報と言葉は選ぶ事』
「…それだけか?」
「じゃ、じゃあ契約する事になったら?」
『避けてほしいけど最悪そういう流れになったら…条件は詳しく聞き出しておく事。契約内容はしっかり把握しておく事かな。即決しないでね』
それを聞いた2人はポカンとしている。
思っていたことと違うことが返ってきたようだ。
「なんか拍子抜けっつーか…」
「実はすごい隠し玉があったりは…」
『あのね、君らと同じペーペーの1年生なんだからあまり過大な期待はしないでくれない?』
「う…スミマセン…」
『でもさっき言った事をちゃんとすれば、もし契約する事になっても逆に自分たちも契約に守られる事になるよ。引っかからなければ何してもいいんだから、上手く利用しなきゃ』
先ほどとは違い2人はなるほど…と納得した。
契約を逆手に取る考え方をするのは、ユウとジャックには浮かびにくい捉え方のため新鮮に感じたのだ。
「さすがオクタヴィネル…あんたも狡猾だな」
『頭が回るって言ってほしいね。でも対価無しにポイントを教えてあげる慈悲深さは寮の精神にぴったりでしょ』
「うん、ありがとう。…っと、そろそろ教室戻ろうか」
気づけば次の授業までの時間が差し迫っていた。
ユウはオクタヴィネル寮を綺麗と言っていたが、[#da=1#]はこんな形では無い状態で彼らを招待したかったと複雑な心境でいた。