3章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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『2人共、リサーチはどう?』
「ああ。アズールの奴、まさに完全無欠の優等生って感じだな」
「そうだね。今のところ欠点が見当たらないや」
昼休み、[#da=1#]がユウとジャックに話しかけた。
まだ観察し始めたばかりもあり対策は浮かばないらしい。
「ふな"ぁあ~~~~……早速アズールのヤツにこき使われてヘトヘトなんだゾ~…」
例の3馬鹿がやってきた。
ずいぶんヘトヘトなようだ。口々に愚痴をこぼしている。
「「「はぁ~~~~」」」
「フン、自業自得だ」
「労働環境に問題大ありだね」
『案外似合ってるじゃん、それ』
「おや、どうなさったんです。暗い顔して」
「あはは。ココ、イソギンチャクの群生地じゃん」
不意に大きな影がユラリと入ってきた。リーチ兄弟だ。
グリムはそっくり兄弟と言ったが見分けは今もついていないのだろうか。
「やっほーブルーテトラちゃん」
『こんにちは』
「何か、悩み事を抱えているようにお見受けしますが…」
「どっかの誰かさんたちにこき使われてちょ~困ってま~す」
「あはっ、規約違反したイソギンチャクがなんか言ってる~。お前らは文句言える身分じゃねぇんだよ。黙ってろ」
「ヒ、ヒェ……。また絞められる~」
フロイドがガンを飛ばすとグリムがユウにしがみついた。
相変わらず迫力がある。またと言ったあたり、グリムはすでに絞められたようだ。
ジェイドはそんな怯えたグリムに構わず言葉を続けた。
「僕が話しかけているのはイソギンチャクたちではなく、貴方ですよ。オンボロ寮の監督生・ユウさん」
「えっ僕!?[#da=2#]…」
『うん大丈夫大丈夫』
「なぁに、エビみたいにビクッと後ろに下がっちゃって。エビ……ん~、小さいから小エビちゃんかなー」
その光景にエースとデュースは小声でエディシアに「[#da=2#]も苦労してんだろ」と言うと『何でもない状態ならそのうち見慣れるよ』と返ってきた。
双子の2人は改めて挨拶をと言ってユウに自己紹介をした。
「もしユウさんのお悩みの種がイソギンチャクたちについてなら……直接アズールに相談するのが一番だと思いますよ」
「なんだと?」
「アズールはグレート・セブンの海の魔女のようにとても慈悲深いお方。きっと貴方の悩みも聞いてくれるでしょう」
「そうそう。アズールはどんな悩みも解決してくれるよ。例えば…そこにいるイソギンチャクたちを自由にしたい、なんて願いでも」
「「「えっ!!!」」」
「もちろん、タダで…というわけにはいきませんが」
双子からの招待を受けたユウは唾をゴクリを飲み込んだ。
明らかな誘い罠でもユウなら乗りかねないだろう。