3章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「ずいぶんとご機嫌がいいようですね」
『そうですか?』
放課後、モストロラウンジ。閉店作業で[#da=1#]が掃除をしているとジェイドに声をかけられた。
「ピーク時の間も何やら苦にしている様子はありませんでしたし、お客様に絡まれても清々しいあしらいっぷりでした」
『それはそれは……え、よく見てますね』
「だって、いつまた"お戯れ"を見せてくださるかわからないでしょう?」
ピーク時はまだまだ付いていくので精一杯だが、今日は一日通して疲労を感じていないことに気づいた。
たまに客から体格や1年だからと絡まれることはあるが、それも何を言われて返したのかたいして記憶に残っていないほどストレスもない。
「何かいい事でもあったんですか?」
『いいえ、何も』
「おや、突っぱねられちゃいました」
『きっと今日はそういう日なんですよ』
朝のヴィルとのエンカウントイベントの事は[#da=1#]自身の中に留めて楽しむと決めていた。
あとはこの底の見えない副寮長に安易に情報を出したくないというのもある。
「ではそろそろ来客があるのでアズールの所へ行ってきます」
『また契約ですか。ほんとに最近多いですね』
「あなたも彼と契約しますか?高得点目指せますよ」
『間に合ってます』
「おやおや」
あの人魚3人は仲間だと心強いし、何より寮長とその両腕という自分の寮の上層部と仲良くしておくのは非常にメリットではある。
幸い以前ラウンジでの騒動から賄いを食べたり世間話をするくらいには交流できているが、特に副寮長のジェイドはどこまで[#da=1#]の情報を持っているのかわからずにいた。
ジェイドの立ち位置の関係上、彼との接触を完全に絶つということも困難である。
[#da=1#]としてはこのまま一生取引でVIPルームに缶詰になってくれてもいいとさえ思った。