2章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「ほんとにいつも通りだね…」
「ピンピンしてんな」
『ユウだって試合でぶっ倒れたらしいじゃん。見てみたかったなぁエキシビジョンマッチ』
昼休み、いつものメンバーで昼食を食べているとユウが[#da=1#]をまじまじと見ながら呟いた。
グリムも「ブロットは悪いモンなんだろ?なんで平気なんだ?」と質問を飛ばす。
黒い石をダイレクトに食べて平気な顔をしていたグリムの方が言われるべきであろう。
「その魔法はどういう仕組みなんだ?ブロットを取り込んでも平気なんて」
『あぁ、2人には説明できてなかったね。ユウたちにもそのうち起きるとしか伝えてなかったし』
「悠長に話してられる状況でもなかったからね」
細かく説明できる場合でもなく、どの程度の時間で目が覚めるかも不明だったため、大まかな仕組みと寮部屋への搬送の希望ぐらいしか共有できなかったのだ。
改めてデュースたちが解説を求めたため、[#da=1#]が説明した。
『僕のユニーク魔法、"眠りの国"は怪我とか、対象に害を与えているものを取り込んでこっちで処理する事ができるんだ』
「ブロットも毒素が強い上に暴走させていた原因だから害あるものとして認識できたということか」
「それでレオナ先輩を止めたってわけね。すげぇーチートじゃん」
ユウ、グリム、エース、デュースは理解したようだ。
エースのチートという評価にそれは違うと訂正が入る。
『いや、コスパが最悪。ちょっとしたものなら眠気だけで済むけど、使う魔力量は変わらないから軽いものでもそう連発はできないし、複数を同時に治すこともできないし…取り込んだものを自分の魔力で分解するから、症状が重いほど処理するための睡眠時間も伸びて時間がバグりやすいんだよ』
「眠くなったり消化したり、なんだか食事みたい」
『そんな感じ。とりあえずあれは基本はナシ』
ユウが”眠りの国”をわかりやすく例えた。
栄養の真逆を食事として取り込んでいると考えれば概ね合ってはいる。
『リドル先輩のときはよく止められたね』
「あのときはトレイがいたからな」
「あぁ。クローバー先輩のユニーク魔法"薔薇を塗ろう"でローズハート寮長の魔法を抑え込んでくれていたんだ」
「そ。おかげでどうにかその間に正気に戻してさ~もうほんとあんなのはこりごり」
『トレイ先輩すご…それこそチート級じゃん』
トレイのユニーク魔法は魔法だけでなく、食べ物の味も上書きすることができるようで日常でも緊急でも幅広く使えるようだ。
そう長い時間でないにしろ、そんなのが相手になればかなりの脅威になるだろう。
『(ジャックの他言していないって話はこのメンバーに関してはその通りみたい)』
エースはごまかすのが上手そうだが、4人の全体的な雰囲気からいつも通りだということが感じ取れた。
引き続き学園生活を送れそうなことに[#da=1#]は一安心したのだった。