2章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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『…すごいですね』
「そんなに意外ですか」
ラウンジを運営するほどだからわかってはいたが、奥のVIPルームで書類仕事ばかりしているイメージしかなかったので、調理しているのを見るのは[#da=1#]にとって新鮮だった。
利用できる食糧や調味料を少し眺めてすぐ取り掛かかり、そして手際の良さに驚いてじっと[#da=1#]が見ていると、アズールが危ないし気が散ると言って席につかせた。
「……はい、どうぞ。リクエスト通りカロリーも比較的抑えてあります」
『おぉ…ありがとうございます』
「こういう時ばかりはジェイドのキノコに感謝ですね」
出てきたのはキノコ・豆・キャベツの入ったスープに、キノコのソテー。
どちらもいい香りがする。思わずエディシアの腹の虫が早くくれと主張した。
いただきますとアズールに伝えスープから口にする。
『…!おいしい…』
「それはよかったです」
『料理も経営もできて…寮長って実家は飲食店なんですか?』
「えぇ。リストランテを」
『えっ』
リストランテはドレスコードを着用するような高級レストランである。
裕福そうな雰囲気はあったがレストランの上位互換が現れたことに一瞬固まった。
『ちょっと驚きましたけど納得です。さすがというか』
「褒められたところで先ほどの対価の件はチャラにしませんよ」
『ただの感想ですよ』
その後大会はどうだったかの話になり、優勝はディアソムニア寮。自分たちの順位については「僕らはあくまで頭脳派なので」と返ってきたので、きっといい結果ではなかったのだろう。
『……ごちそうさまです。助かりました』
「それはよかった。では僕は部屋に戻って休みますが、あなた…まさか朝まで起きてるんですか?」
『いえ、寝るのでシフトは出れますよ』
あの魔法による睡眠と通常の睡眠は同じというわけではないので[#da=1#]も普通に眠気があった。
しかしシャワーを浴びてしまったため若干の覚醒はしてしまったのだ。
「それなら問題ありません。綺麗に片づけておくんですよ」
『はい。ありがとうございました。おやすみなさい』
上着を羽織ったアズールは椅子から立ち上がりキッチンを後にした。
胡散臭いがあの3人の中では頼み事の話を除いて話しやすい部類だと思われる。
もちろん関わらないのが一番ではあるのだが。