2章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「うぜぇな…あちこちからちまちま魔法を打ってやがって!さっきまでの威勢の良さはどうした!お前らだけじゃ力不足と理解して、応援の到着まで時間稼ぎすることにでもしたのか!?」
小回りの利くラギーや足の速いジャックが翻弄しながら魔法を放ち、他のメンバーは射線が被らないよう死角をついて攻撃する。
レオナの集中力を散らすために全員が様々な方向から攻撃を続けているとレオナはイラつき始めてきた。
「なんだって…?今、なんとお言いだい!?このボクが力不足だと!?」
「わー!リドルくん!抑えて!これきっとレオナくんの挑発だから!」
「ふなー!オレ様がオマエなんかに負けるはずがないんだゾ!」
「ちょっと、グリムちゃんも本気にしないでよー!」
『(…今なら…!)』
[#da=1#]はリドルたちが注意を逸らしている間に徐々に近づき、レオナの魔法にムラが出てきたところで[#da=1#]が背後にとびかかった。
近寄るほどブロットの密度が上がり息苦しさを感じていたが、本体の間近まで来るとより濃度が高い。
[#da=1#]は動きを封じるために背中合わせで相手の両腕を抱えかがみ気味になった。
「よし!やったんだゾ!」
『騒然としていればあなたでも気づけなかったようですね。それともこのブロットのせいでしょうか』
「おい!離せ!何をする気だ!」
『借りを叩き返しに来ました。せいぜい喜びむせび泣いてください』
「なんだと?くそっ!放せ!"王者の咆哮"!」
『、うあ"ぁ"!』
「っ」
[#da=1#]が触れたことで魔法を発動できるのは相手も同じ。
しかも暴走状態だ。魔法をしかけてくるのも覚悟していた。
しかし一瞬レオナの魔法が止まり隙ができたのでそのうちに[#da=1#]の魔法に集中する。
『ゲホッ…〈貴方が…消えれば私は悲しみ、私が消えれ、ば貴方は喜ぶ〉うっ、ゲホゴホッ〈次会う、ときまでさようなら〉…"眠りの国"』
「…!」
『ッハァ…ゲホゲホッ…ジャック…!』
「おう!」
魔法が発動されるとレオナからブロットの禍々しさが薄れ、代わりにミルクの入ったティーカップが姿を現した。
それを手に取るため、体格のいいジャックがライオンを抑え込む。
「…本当に大丈夫なんだな?」
「俺が…王…に…」
『…死にはしないよ。……ごちそうさま。それじゃ後は伝えた通り僕の、活躍だと…学園長にも…忘れないで…』
「[#da=2#]っ…ほんとに眠っちゃった」
「化身も消えたから成功したようだ。傷も浅いようだし、このまま彼の活躍を評して約束通り寮部屋に運び、アズールに報告してあげないとね」
カップの中のミルクを飲み干すとカップは消え、座り込んだ[#da=1#]が意識を手放した。
ユウが倒れる前に支え、作戦が成功したことを認識した。