2章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「……ふん。口ほどにもない。エース、デュース。まだやれるね?」
「全然ヨユー」
「もちろんです!」
別グループと一緒に[#da=1#]がサバナクロー寮のマジフト場に来るとちょうど一勝負終わったところのようだ。
数人のサバナクロー寮生がリドルのユニーク魔法で動きを封じられている。
「チッ…やっぱりコイツらじゃリドルの相手は無理か」
「シシシッ!でも、こんなことしたってどうせディアソムニアのヤツらはもう手遅れッス!」
「ほほう?それは興味深い話じゃ」
ちょうどディアソムニアの話が出たので合流したリリアたちが会話に割り込んだ。
本来なら今頃保健室にいるはずのゲストの登場にレオナたちは目を丸くしている。
その中に[#da=1#]がいるのを視認したレオナは睨んだ。[#da=1#]は笑顔を作り小さく会釈した。
「えっ!?あれっ!?お前らはさっき、群衆に飲み込まれたはず…」
「ざーんねん!あれはオレのユニーク魔法"舞い散る手札"で増えて変装したオレくんたちでした!」
『さすがケイト先輩。ディアソムニアの寮服見てみたかったな』
「ありがと~!あとでマジカメにあげるから見てね!」
「…なんだと?」
「なんじゃ。そういうことならわしの寮服も貸してやったのに」
軽音部メンバーで茶番をしつつ種明かしをする。
今回本命のマレウスも無事であるうえに、群衆の混乱までおさえたと声の大きなディアソムニア寮生が伝えるとラギーはそんなのアリかと驚愕した。
あのときの追いかけっこで見せていた余裕っぷりはどこへやらだ。
「……あー、もういい」
「えっ?」
「やめだ、やめ」
「ちょ、レオナさん?それってどういう…」
「バーカ。マレウスが五体満足で試合に出るなら俺たちに勝ち目があるわけねぇだろ」
レオナが急に投げやりぎみに止めると言い出した。
困惑しながらもラギーは説明を求める。
「なんで…?オレたちで、世界をひっくり返すんじゃなかったんスか!?」
「キャンキャンうるせぇな……じゃあ本当の事を教えてやるよ。お前はゴミ溜め育ちのハイエナで、俺は永遠に王になれない嫌われ者の第二王子!何をしようが、それが覆る事は絶対にねぇ!」
「ふ…ふざけんなよ!なんだよそれ!ここまで来て諦めるなんて…」
レオナの本心を聞いたラギーやサバナクローの寮生たちは声を荒げた。
中にはブン殴ってでも試合に出てもらうと言う生徒までいる。
「あぁ…面倒くせぇ。黙れよ雑魚ども!」
「ぐえぇっ…!」
『うっ…』
レオナが叫びラギーの腕を掴むと周囲が急に砂が舞い、乾燥ぽくなった。
その乾燥も鼻や目が乾き、呼吸のしづらさを覚えるほどだ。
「これが俺のユニーク魔法…"王者の咆哮"。皮肉だろ?何より干ばつを忌み嫌うサバンナの王子が持って生まれた魔法が…全てを干上がらせ、砂に変えちまうものだなんて!」
「レオナ…さ…っ苦し…ッ!」
『…!ラギー先輩!』
「レオナ、それ以上はやめるんだ!"首をはねろ
"!」
ラギーの腕にピキピキとひび割れが出てきた。
リドルが動きを封じようとするも弾かれてしまう。レオナの防衛魔法の効果らしい。
このままではラギーの腕が、最悪命が危ない。
「ははっ!どうだ。ラギー。苦しいかよ。口の中が乾いちまって、お得意のおべっかも使えねぇか?」
「ひぐっ…うぅっ…」
「まずい、あのままじゃラギー先輩が!」
「それ以上はいけない!」
『殴ってでも止めないと…!』
数々の首を刎ねてきたリドルのユニーク魔法も効かないことからレオナの実力の高さが伺える。
リドル1人では抑えられないことが分かったことで、全員臨戦態勢となった。