2章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「ふぁ~~~!!見てみろ!食い物の出店がいっぱいなんだゾ!」
『グリム、はぐれちゃうよ。1匹でいたらお店の人に食材と間違われちゃったりして』
「へ、変なこと言うんじゃねぇんだゾ!?」
大会当日。学園はたくさんの出店と一般客でにぎわっていた。
それに対しエースとデュースは肩を落としている。
「ちぇ~。結局選抜選手になれなかった…」
「同じく…」
「来年があるよ」
『そうだよ。先輩たちを応援しよう』
マジフトの選抜選手に選ばれることが叶わず落ち込んでいていたようだ。
しかし今回は別の重要な仕事も控えている。
これを成功させないことには大会開催すらも危ういかもしれない。
「あのタコ焼きってなんなんだゾ?食べたい、食べたい!」
『すごく美味しいよ。外はカリッ、中はトロッとして中にはプリプリのタコが入っててソースとマヨネーズが絡むともうね…』
「ふなぁ…ふなぁぁ…!」
「あーとーで!余計な誘惑すんなよ[#da=2#]!ほら、行くぞ!」
グリムが出店料理に興味を出したことで足が止まる。
[#da=1#]が解説すれば、グリムはあふれた唾をゴクリと飲み目をキラキラとさせた。
すかさずエースが一刀両断し、ジタバタするグリムを抱えていった。
やがて選手入場のアナウンスが鳴り、ディアソムニア寮の入場が始まった。
…始まるはずだった。
観客たちがパレードめがけて走って来たらしい。
「!この騒動は」
「はじまったらしいね」
「それならアイツは鏡舎に向かうはずだゾ!」
『…みんなは先に行ってて。騒動が大きそうだから、あっちのグループの様子を確認したら合流する』
「あー、そう?まぁこっちには主戦力のリドル先輩がいるから大丈夫か」
「そうだな。一般の人たちにもしもの事があったら大変だ」
[#da=1#]はこれから向かうところにあのライオンがいることを考えると、借りがあることがチラつき足取りが重くなっていた。
改めて気持ちの整理が必要だと考えた結果、後から向かうことにしたのだった。