2章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「今までの事件は、奴らにとって行きがけの駄賃みたいなものだ。奴らはもっと大きなことを目論んでいる」
「大きなこと?」
「ディアソムニア寮寮長、マレウス・ドラコニアだ」
本命はマレウス・ドラコニア。世界でも5本の指に入る魔力を持つと言われる超大物だ。本命を聞いた[#da=1#]は思い出した。
毎年大会の中継は見ていたが、彼が出場していた2回の大会はあまりにも圧倒的だった。
強豪のはずだったサバナ寮が無得点で初戦敗退した衝撃は今でも鮮明に脳裏に蘇る。
「無得点で初戦敗退……優勝常連寮としてはさぞ悔しかっただろうな……」
『僕もそのときの中継見てたけど、衝撃すぎて今でも覚えてるよ』
「世界中が注目する中、大恥をかかされたわけだ。先輩たちはその雪辱を果たそうとしている。しかも、卑怯なやり方で」
「大会当日、ディアソムニア寮になにか仕掛けるつもりってことか」
「そうだ。だから、俺はその計画をぶっ潰す!」
「話は聞かせてもらったよ」
ジャックが強く宣言したところでここのメンバー以外の声が飛んできた。
声のした方にはリドルとケイトが立っていた。
「ローズハート寮長、ダイヤモンド先輩」
「伝統ある大切な行事を私怨で汚そうなんて、許せないな」
リドルは案があるようで説明しようとしたところでジャックがお前たちとはツルむつもりはないと言って遮ってしまった。
「自分の寮の落とし前は自分でつける。じゃあな」
「でも、今までの事件も止められてないよね」
「……あ?」
『賢い狼はどうやって狩りをするのか君なら知ってるでしょ。聞くだけ聞いてみれば』
「………いいだろう。話くらいは聞いてやる。だが、もし気にくわねぇ作戦だったら、俺は抜けるぜ」
「コイツ、マジめんどくさ…」
どうにかジャックをその場に留めたところでリドルが説明を再開した。
ケイトは頑固さでいえばエースとどっこいだと言っていたが、真面目も含んでるあたりめんどくささは一級品だろう。