2章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「なんか今日やたら食堂が混んでるな」
『…麓の町から大人気のベーカリーが出張営業中だって』
昼食を食べに食堂に来るとやけに生徒が多く集まっていた。
月に1度のスペシャルデーらしい。
エースとエディシアは何にするか話し合っている中、デュースがユウとグリムにどうするか聞くとグリムがいないことに気づいた。
ユウの「グリムがいない!?」で注文を話し合っていた2人も振り返る。
「…飢えた獣を野に解き放ってしまった…」
「オラオラ~!デラックスメンチカツサンドはオレ様のものだ!」
「あいつ、食べ物のことになると我を忘れすぎだろ!?」
「あ~あ~」
『トラブル起こさないと気が済まないのかな…』
「止めに行かなきゃ…グリムー!ハウスー!」
結局グリムは上級生を怒らせてしまいデュースとユウが代わりに謝罪をするはめになった。
一方問題を起こした本人は最後の1つになったデラックスメンチカツサンドを手に入れて上機嫌である。
エースは2人が謝罪している間に注文してるところをデュースに見つかり「ちゃっかり割り込むな」と怒られた。
エディシアはエースがデュースに叱られている間に別の列に紛れてパンを買い、そのまま次回のために人気のあるパンがどれか眺めていた。
「ふ、ふ、ふなぁ~~~!!オレ様のデラックスメンチカツサンド~!!」
『…グリム?どうした?』
「ふな…エド~!オレ様のミニあんパンとオマエのサンドイッチを交換してほしいんだゾ~!」
『え、嫌だけど。あのカツサンドは?』
「じつはね…」
グリムがカツサンドではなくミニあんパンを手にした状態で声をかけたエディシアに泣きついた。
彼らからは少し離れ他の生徒たちで騒然としていた中にいたので状況がわからない。
エースとデュースも様子を見に来たので何があったのかユウが説明を始めた。
『…へぇーあのグリムが珍しい』
「パンもろくに通らねえんだゾ…」
「あっという間に3つ平らげておいてよく言うぜ」
「そんなに文句を言うなら交換してやらなきゃよかっただろう」
『ほんとだよ。自分で交換しといて人にたかりに来るのはよくないな』
しかしグリムは、相手が手を出すと自分も勝手に同じ動きをして気づいたら交換されていたと、あくまでも自分の意志ではないと反論した。
エースはそういう事あるよねと共感するも、グリムはそれとは違うのだと言う。
それならなんだったというのだろうか。
「そういやオレたち、今日の放課後学園長に話があるから来いって言われてるじゃん。一体なんの話だろうね?」
「もしかすると、先日のローズハート寮長の件かもしれないな」
「こないだの闇堕ちバーサーカー事件か…それかもね」
『前に昼休みで話してたやつか』
グリムが活躍したからツナ缶のご褒美ではと名案かのように発言するもデュースにバッサリ切られてしまった。
そりゃそうだとは思うがそんな考えが浮かぶグリムはかわいらしい。
エディシアはバイト後にどういう話だったか聞いてみる事にした。