6章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「いまだ!〖雷霆の槍〗の一撃でオルトの動きを止めよう!」
「しかし、槍のエネルギーが不十分では……!?」
『あの様子でも一時的に止められるんですかね?』
改めてエディシアも加わった3人でシュラウド兄弟との攻防を続け、それぞれのメンバーの余力の様子からリドルが提案をした。
瘴気にまみれた環境でこれ以上戦いを続けてもこちらの身が持たないと察してのことだろう、最後に大きな一撃をぶつけて撃破…それが叶わずとも、ある程度は弱体化させた状態で後続に託すことができる。
「エネルギー残量は30%です。充分な威力が得られない可能性があります」
『今が一番威力を発揮して欲しいときなのに……』
「こうなったら…ボクたちの魔力で不足分を補填するしかない!」
「そんな乱暴な!?」
「「充電器以外から魔力を補填してはならない」とはマニュアルに書いてなかった!いくぞ!」
「……いいでしょう!いきますよ、リドルさん!エディシアさん!」
『やられっぱなしで終わりたくありませんしね……わかりました!』
リドルの更なる提案にオクタヴィネル勢の2人は揃って目を丸くする。
ど真面目に見たまま読み込めばたしかにそうだろう。
もともと捻くれ者が集まるNRCに通う彼らにとって、特に日常的に契約を扱うアズールが納得するのはそうかからなかった。
自身の寮長に声をかけられたエディシアも遅れて頷く。
アズールは雷霆の槍を携帯型から元の大きさに戻し、打ち合わせ通りに持ち場についたことでそれぞれが魔力を込めた。
「「『うおおおおおおお!!!』」」
「わあああああああ!!!」
「オルト!!!」
3人で不足分の魔力を注いだことにより、タイタンの時のような重くて高圧的なエネルギーが雷霆の槍から生成される。
ソレは形状に沿うように先端に集められ、槍から出ていた音や風圧が静まったと思った瞬間に反動で吹き飛ばされそうなほどの勢いで放出された。
エディシアはあまりの威力に目を閉じそうになるも、照準が乱れないよう槍から放たれた雷撃の向かう先から視線を外さずにいた。
雷撃は瞬時に目標へ届いたはずだが、この時はエディシアだけでなく他2人もコマ送りのように時間がゆっくりに感じており、オルトに直撃した瞬間が目に焼き付くほどだった。
うずくまるオルトにイデアは怒りを露わにする。
「はあ、はあ……これで少しは時間が稼げるね」
「ええ。……はっ!?リドルさん、あなた髪が……!?」
『!!僕と同じ色じゃないですか』
「え?髪?……なんだ、って……?」
『リドル先輩!?』
「リドルさん!しっかりしてください!!」
喜ぶのも束の間。
リドルを見たアズールとエディシアは瞬時に只事ではないことを察する。
彼のトレードマークの1つである赤髪がすっかり白髪になってしまっていたのだ。
よく見れば目が虚ろで体全体にも力が入っていない様子。
リドル本人も自覚したからか本格的に意識を保てなくなり、よろよろと力なく倒れ込んでしまった。
それを慌ててエディシアとアズールが受け止める。
彼らの状況につい数秒前まで声を荒げていたイデアはニタリと笑みを浮かべた。
「あーあーあー。生きた人間が【冥府】に近付きすぎるからだよ」
「な……っ!?」
「【冥府】の門は生きた人間にはくぐれない。それがどういう意味か……わからないほど馬鹿じゃないだろ?」
『……寮長、これでは僕のユニーク魔法が効きません……』
「そんな……!」
『とにかく離脱しないとですよね……?』
「ええ」
冥府に生者が干渉するには、生者が死者になるしかない。
それは干渉しようとすればするほど死者に近付くということになる。
今回は冥府であるオルトとの物理的な距離だけでなく、生命の一端を担う魔力を注ぎすぎたことも原因に挙がってしまったのだ。
エディシアのユニーク魔法【眠りの国】は対象に害を与えているものを取り除いて回復させる能力だが、血液不足、水分不足、老化など…取り除く対象がなければ効果が発揮しない。
今回でいえば生気が枯渇しているためということになるので、イデアの言葉にエディシアとアズールは愕然とした。
目を泳がせながら縋るように見つめる下級生であり寮生でもあるエディシアに、アズールはこの後のことを導くため、3人の代表として後続チームへ無線を送った。