6章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「……ねぇ……本当にこの人なの……?あっここの部屋の音は切ってます…」
『はい。せっかく対策してたのに、その大変高貴な嗅覚と魔力探知で一番にバレましたよ』
「……あー……所長代理サマ直々のお呼び出しに、何かと思えばそういうことか」
少ししてイデアはレオナを連れて戻ってきた。
レオナは2人のやり取りから呼ばれた理由を察したようで、面倒そうに頭をガシガシとかいた。
「レオナ氏はいつから知ってたわけ……?」
「1年どもが入学して数日だったか」
『入学2日目ですが?』
「根に持ってんなァ。口外してねぇし、今もこうして協力してやってんだからいいだろ」
「まってまって。半年近く前から知ってるってこと?全部本当なら[#da=1#]氏大丈夫?怖いことされてない?」
[#da=1#]は、レオナと情報を共有した時期を恨みたっぷりに伝える。
時期を聞いたイデアは[#da=1#]のことを心配したが、当人からするとそんなことより今をどうにかしたかった。
『…こちらは大丈夫です。それより信じてくれたなら、さらし。早急に頼みますよ。魔法道具は持ち出し禁止なんでしょう?』
「………カイワレ大根、信じられない気持ちはわかるがそりゃねぇだろ」
[#da=1#]の置かれた状況を改めて理解したレオナは、うわぁ…という顔をイデアに向けた。
世間一般的とされる考えでは、傍から見るとセクハラのようなものだろう。
レオナがこんな冗談に付き合うはずがないのはイデアも承知だったようで、ようやくあたふたし始めた。
「え!?いや!そういうわけじゃ……!!と、とりあえずわかったからこのまま待ってて!!レオナ氏は今研究員が迎えに来るから!!」
「早く行ってこい」
イデアはそう言い残すとバタバタと出て行き、部屋には2人が残る。
それじゃ、と研究員の迎えを外で待とうとするレオナに[#da=1#]は声をかけた。
『先輩、さっそくありがとうございました。さっきも話合わせて誘導してくれましたよね』
「さっさと済ませて終わらせたいからな。しかしイデアが事情を知ったとはいえ、いきなりこんなんじゃ先が思いやられる………」
『……VDC、ナイトレイブンカレッジのパフォーマンスはお遊びに見えましたか?投票しました?』
レオナは[#da=1#]に背を向けたまま答える。
彼の様子を見た[#da=1#]は、何かを思いついたようで穏やかに質問を投げかけた。
レオナは突拍子のない質問に”?”を浮かべ聞き返す。
「え……どうして今そんな話を…………まさか」
『どうだったんですか?曲も歌もダンスも良かったですよね?』
「あの時の詫びってことにすれば、俺を散々こき使ってもいいとか思ってんだろ」
『まだそんなこと話してませんよ。でもそんなに拒否するなら…ふふ。もしかして投票もしてくれたんじゃないですか?』
「………ハァ………わざわざ持ち出さなくても、別に俺は投げ出さねぇよ。そんなに不誠実に見えるか?」
『ふふ、ずっと背向けてくれてますしね。でも用心するに越したことはないでしょう?』
ここにいる間、この先もこのような問題に直面することが出てくる可能性がある。
そうなるとレオナには状況にも寄るが、まだまだ協力してもらうことも考えられる。
[#da=1#]は万が一文句を言われてもいいように保険をかけておこうと思ったのだ。
レオナはイエスもノーも言っていないが、否定しないあたりイエスのようである。
「言っておくが、このあとも魔法道具無しで過ごすんだろ。今までのお前を見慣れてる俺らには違和感がある。違和感を悟られないよう発言や目立つ行動は控えたほうがいいぞ」
『やっぱりそうですよね……さっきみたいな思い切った乗り切り方もできないということか……』
「被検体B、所長代理の指示で来ました。フロアまで案内します」
「…迎えが来たらしいから俺は行く。気を付けろよ」
『はい。また後で』
イデアの手配した研究員がレオナを迎えに来たらしく、扉をノックする音が響いた。
レオナが退室したことで[#da=1#]1人となる。
これからどういう研究がされるのかわからない以上、どう対処すればいいのか全く浮かばず頭を抱えた。