6章

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この小説の夢小説設定
物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。

ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
学園での名前
学園での名前 略称
主人公 名前
主人公 名前 略称

「さて、総合文化祭も無事に終わり、俺たちNRCトライブも解散したわけだが…」
「ノン。ヴィルは”解散”ではなく、”凍結”という選択をしたのさ」


元NRCトライブは放課後オンボロ寮に集合するようにヴィルから招集がかかり、数日ぶりにVDCのときのメンバーが当時の合宿場所で顔を合わせた。
凍結ということで完全な解散ではないらしい。


「みんな、集まってくれてありがとう。グリムがいないけど……今はしかたないわね」
「「「『………』」」」


あれからグリムについての新しい情報は入ってきていない。
グリム、という名前を聞いて一部の空気が重く沈んだ。
ヴィルはユウたちの様子を視認すると、静かに目を瞑り本題を切り出した。


「今日はみんなに大切な話があるの。………まずは、〖ボーカル&ダンスチャンピオンシップ〗当日の件。みんなの信頼を裏切る行為をしてしまったことを、謝罪させて」
「「「えっ……」」」
「負けを悟って、ライバルに呪いをかけようとするだなんて…世界で一番醜い行為だったと反省してる。本当に、ごめんなさい」


事前にエディシアが聞いていたとおり、ヴィルは元メンバーたちに謝罪の言葉と共に頭を下げた。
今までのヴィルの堂々とした立ち振る舞いを見てきた分、まさかそんなことをするとは思っておらず一同は言葉を失った。
ハッとなったジャミルがフォローに入り、カリムも続いた。


「でも、呪いに関しては未遂に終わった話でしょう?」
「そうだよ。お前はネージュを傷つけてなんかない」
「…それは、止めてくれたルークや、カリム…アンタたちみんながいてくれたからよ。でもそんなアンタたちを……オーバーブロットしたアタシは、傷つけた。もしかしたら、アタシも、アンタたちも……命を落としていたかもしれない」


2人の言う通り、大事になることなく無事パフォーマンスも完了した。
しかしヴィルは責任を強く感じているようで、納得はいっていないらしい。


「魔力が尽きるほど戦い抜いた後でのステージどれほどの気力があったって、練習したパフォーマンスの100%を発揮できたとは思えない」
「そんなことねえ!あのステージは、今までで最高だったはずです!」
「そうですよ。シェーンハイト先輩だって、僕たちだって…今までで最高の力を出し切れた!」
「僕も感動しました!観客席からみんなの名前呼んじゃうところでしたよ」
『…………』
「………でもま、その”最高”ってオレらの主観……だけどね」


ヴィルの意見を聞いた1年生たちは、口々に最高であったことを伝えた。
エディシアは何か言うでもなく黙って聞いている。エースはそんなエディシアを見ながら、彼らとは全く違う意見を発したことでデュースが怒りを露わにした。
エースは構わず続ける。


「生死をかけた戦いを乗り越えて、超ラッキーにもマレウス先輩にステージ修復してもらって…全力でラストまで踊りきった。マジで凄かったし、オレだって最高のステージだったと思ってる。でも……」
「演者の満足感は、観客の満足感とイコールではない……ということだな」
「そ、それは…」


エースの説明にジャミルは理解と納得を示した。
観客からすれば、ここまで演者たちに何があったのかなんて知る由もない状態でパフォーマンスを見ることになる。
それを聞いたエペルは言葉を詰まらせた。


「後から収録された映像を冷静に見れば見るほど……アタシたちが普段の実力の半分も発揮できなかったことがわかる。ズレるポジショニング、上がりきらない足、ばらつく指先。……あんな激しい戦いの後なんだから、当然よ。終始黙りこくっているエディシアは、その辺わかっていたんじゃない?」
「「え……」」
『…………』


ヴィルが突然エディシアに話を振った。
それによってエペルとデュースはゆっくりとエディシアに視線を移す。
こんなタイミングでそんなことを言われるなんて、とでも言うように大きな耳を下に向けていた。
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