5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「「「はぁ……はぁ……」」」
「お……、終わった……?」
ついに始まったナイトレイブンカレッジの発表。始まってしまえばあっという間だった。
パフォーマンスが終了するとシン…と会場が静まり返り、見守っていた[#da=1#]とユウは唾を飲み込む。
その直後、先ほどとは比べ物にならないほど大きな歓声が押し寄せた。
あまりの美しさに泣き出す観客までいる。
「な、なんと!1曲目から観客総立ちのスタンディングオベーションだ~~~!ヴィル・シェーンハイト率いるナイトレイブンカレッジ代表選手、素晴らしいパフォーマンスでした!」
「みんな、ありがとう。また会いましょう!」
「メルシー!この後のステージも、目一杯楽しんでいってくれたまえ!」
「みんなー!オレたちの歌を聞いてくれてありがとな!楽しかったぜー!」
歓声は司会者のマイクボリュームを上げないと埋もれてしまうほどに大きい。
それはヴィルたちがステージから姿が見えなくなってもしばらく続いた。
「…………うっ!」
『ヴィルさん!?じっとしていてください!〈貴方が消えれば私は…』
「ダメよ。まだ結果発表があるでしょう。〖VDC〗は終わってないわ。自分を大切にと言ったばかりじゃない」
『………ヴィルさんがそう言うなら……』
「心配してくれてありがとうね、[#da=1#]」
「誰か、冷却スプレーとテーピングを!」
「はい!」
ステージからメンバーたちが戻って来ると、ヴィルは膝をついた。
倒れ込むほどとはそうとう無理をしていたのが伺える。
その様子に[#da=1#]が見てられないと魔法を使おうとしたが、ヴィル本人によって制止されてしまった。
意地でも魔法を使わせないつもりのようだ。
「……アタシ、最後まで舞台に立っていられたのね」
「ああ、そうだとも。誰1人欠けずに、最後まで舞台に立っていられた」
「ヴィルサン、本当にやりきっちまった……」
「音程ハズしなし、ダンスのトチりなし」
「マジですげぇ根性だ……シェーンハイト先輩」
『すごすぎて…もう一生推す…』
「いいや、すごかったのはヴィルだけじゃない。キミたちも、今までで一番素晴らしいパフォーマンスだった。私は、キミたちと共に舞台に上がれたことを誇りに思う」
ステージ上ではつい先ほどオーバーブロットし、さらにボコボコにされたとは思えないほど凛としていた。
立っているのもやっとだったのに、最後まで観客たちへの笑顔を怠らないその姿はさすがのプロ根性だ。いや、プロでもなかなか厳しいだろう。
「お互いを讃えあうのはまだ早いんじゃありませんか?ヴィル先輩も言ってましたが、優勝のアナウンスを聞くまではまだ終わってない」
「でも、やれるだけのことはやった。きっとオレたちのパワーは会場のみんなに伝わったと思うぜ!」
「ああ。あとは、運命の女神が我らに微笑んでくれることを祈ろう」
もちろん、ヴィル以外もあの戦いの後で負傷と疲労が溜まっているのによくやり切ったものだ。
あとできるのはただ結果を聞くまで待機することのみである。