5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「あっ、トレイくん、リドルく~ん![#da=2#]ちゃんもいる!やほやほ~♪さっきリドルくんのハートの首輪ぶらさげてるヤツら見かけたよ。今日も絶好調だねぇ」
「会場早々まいったよ」
『ケイト先輩、リリア先輩。なんだか久しぶり』
「やり取りはしててもメッセージくらいだったからのう」
2F外廊下を歩いているとケイトとリリアに会った。
これから軽音部で発表があるようだ。
2人は式典服を身にまとっている。[#da=1#]はメッセージからNRCにしかない物で、ということで式典服を衣装にしたと聞いたことを思い出した。
「トレイくんはリドルくんにとられちゃうし、カリムくんと[#da=2#]ちゃんはヴィルくんにとられちゃうし…けーくん、寂しい~」
『ごめんごめん』
「とられたって…俺は歌や踊りは苦手なんだって言っただろ?」
「なんじゃ。わしと2人では不満か?ケイト」
「まさかぁ!一緒にがんばろ、リリアちゃん。でもアドリブはほどほどにしてよね」
『僕たちはこれからリハーサルに行かないとだから、あとで演奏映像送ってくれない?』
「もちろん!けーくんの最新スマホで最高に映えてる映像を送ってあげる!」
「わしらのツーショットもな」
軽音部は本来4人。そこからカリムと[#da=1#]が〖VDC〗に出ることになり、部活として出演するのは残ったケイトとリリアの2人になってしまったのだ。
少し寂しさはあるものの、アレンジの鬼のリリアと盛り上げ上手のケイトなら問題ないだろう。
[#da=1#]に可愛らしく笑顔を向けていたリリアは、何かを思い出したようでユウに声をかけた。
「……ああ、そうじゃ。そこの……ユウ。お主、ホリデーカードのお礼にと、〖VDC〗の招待状をあやつに贈ってくれたそうだな」
「はい。返事がなかったと拗ねられたので」
「言葉には出さんが、とても喜んでおった。わしからも礼を言う。誘ってくれてありがとう」
「なになに?なんの話?ユウちゃんって、ディアソムニアにも友達いるの?」
『そういえばユウは誰にチケットをあげたの?』
「本名は知らないんだけど、ツノ太郎っていう背の高い…」
『…は?』
「………えーっと、それって……」
「この学園にいて、ツノがあるって、まさか…」
「ボクは1人しか思い当たらないけれど……」
「おっと!ケイト。そろそろステージにいかぬと出番に遅れるぞ」
「あっ、ホントだ」
「それでは、わしらはここで失礼する。[#da=2#]、ユウ。〖VDC〗の成功祈っておるぞ」
『あ、ありがとう。先輩たちも頑張ってね』
リリアが本人が不在の代わりに、とお礼を述べた。
ユウももらったチケットを誰かに渡していたらしい。しかし特徴を聞いたメンバーたちは固まった。
詳しく話そうにも軽音部の出番が近いため中断となり、2人を見送ったリドルは現在の時刻を見てユウたちにリハーサル時間が近いことを知らせた。
「遅刻したらヴィルに呪いのジュースを飲まされるんだゾ!」
「俺たちもエースたちにチケットをもらっているんだ。応援しに行くから、頑張れよ」
「うちの1年生たちに、「無様を晒したら首をはねてしまうよ」と伝えておいてくれ」
『はい。伝えておきます』
「逆に緊張しちゃいそう」
「本番はほどよいプレッシャーがあると良いって聞いたことがあるんだゾ。特に余裕こいてるエースなんかにはちょうどいいじゃねーか」
「はは、ほどほどに頼むな」
コロシアムへ向かうため、ここでユウ、グリム、[#da=1#]は運営委員のリドル、トレイと分かれて移動することとなる。
移動中に[#da=1#]はユウとグリムに先ほどの話を軽く振った。
『あのさ…もしかしてまた何か変なことに巻き込まれてない?』
「え?なんで?最近はこれといった問題ないけど…」
『だってよりにもよってツノのある人って…』
「なんだ?アイツ、そんなに悪いヤツなのか?」
『うーん…いや、なんともないなら別にいいんだけど…』
「なんだよ、ハッキリしねーな」
ユウとグリムの反応から特に困っている様子はなかった。
むしろ、先ほどは何故みんなあんな様子だったのかと言いたげなほどだ。
問題が無く良好な関係が築けているならそっとしておいた方がいいと考え、[#da=1#]は放置することにした。