5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「東校舎は、体育館にあるブルーステージと、運動場にあるレッドステージで発表を行う部活の控室になっている。我が校だけでなく、他校の生徒もそこを利用するんだ」
「おお、じゃあ〖VDC〗に出るヤツらもソコに集まるのか?」
「いいや。コロシアムには楽屋施設があるから、〖VDC〗の出場者はそちらだね」
メインストリートまで来たところでリドルが東校舎についての説明を始めた。
控室として利用されるため、そのあたりには様々な学校の生徒が集まりやすい。
つまりはライバル校のロイヤルソードアカデミーの生徒も平気でそこらにいるわけで。
「今年はロイヤルソードアカデミーの生徒も大勢参加してる。こまめに巡回が必要そうだな。そうでなくてもうちの学園は血の気が多くて喧嘩っ早いヤツが多いのに、ライバル校の生徒がいるとなれば……」
「おい、テメェ。人の制服に鼻水つけておいて詫びのナシかよ!」
「ぼく、ごめんなさいって言ったよ……へぷちっ!」
「うわっ!こいつまた鼻水飛ばしてきやがった!」
『あーあ…小さいのにかわいそう』
トレイが心配事をこぼしかけたところで文化祭にそぐわない声が飛んできた。
声の主はナイトレイブンカレッジの生徒のようだ。
「すみません。彼が汚した制服のクリーニング代は、私がお支払いしますから……」
「あったりまえだろ。つーか、どこの幼稚園生かと思ったら…よく見りゃお前ら、ロイヤルソードアカデミーの制服をきてやがるじゃねぇか」
「幼稚園生だとぉ!?てやんでぃ!このオレ、グラン様は立派な高校生でぃ!ドワーフ族をナメんなよ!」
「へぇ、ガキなら許してやろうと思ってたけど、それじゃ遠慮する必要ねえな!」
「俺らの制服汚してくれたかわりに、お前らの白い制服を泥で汚してやるよ!」
生徒の相手は案の定、ライバル校であるロイヤルソードアカデミーの生徒だった。
見た目は小さな子どものような幼さを感じるが、そういう種族のようだ。
トレイはため息をつきながら頭を抱えるように手を添えた。
「やれやれ、言ったそばからこれか……」
『一般客もいるのに…この後の〖VDC〗でNRCの評価に悪い印象をつけられたら困ります』
「校内での私闘は、評決をとるまでもなく有罪だ。すみやかに鎮圧する!」
いくら相手が同年代だとしても、傍から見ればずっと謝っている小さな子どもに絡む学生という、きっかけがどうあれ誰が悪者かは一目瞭然だった。
リドルがマジカルペンを構えた。