5章
お名前編集はこちら
この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「まだ開場前だってのに、すげえ人なんだゾ!」
「全国魔法士養成学校総合文化祭は、その名の通り全国の高校生が集まる芸術祭だからな。関係者だけでも、かなりの人数にのぼる」
サイドストリートに着くと開場を待つ来場者で溢れていた。
今年は〖VDC〗に世界的人気を誇るヴィルとネージュが出場するということもあり、その注目度は例年以上となっている。
「みなさま、大変お待たせいたしました。ただいまより全国魔法士養成学校総合文化祭を開催いたります」
ワアッ………パチパチ………!
ドドドドド……
「〖ボーカル&ダンスチャンピオンシップ〗の会場パープルステージってどっち!?」
「キャンセル枠の当日券の待機場所どこ!?」
「生ネージュくん、早く会いた~い!」
「キャーッ!ここがヴィル様の通ってる学園!?すご~い、マジカメにアップしよっと!」
「おい人間!!!走るな!!!そして歩きスマホをするな!!!」
「当日券の抽選は、先着順ではありません。スタッフの指示に従い、落ち着いて並んでください」
開場時間となり門が開かれると、一般客たちは津波のように押しかけてきた。
運動部が事故に繋がらないよう懸命に声をかけるもなかなか落ち着かない。
「リドル、様子を見に来てくれたのか?予定通り、コロシアム裏に待機列の形成を開始した」
「なんなのだ、この混雑は!捌いても捌いても、うじゃうじゃと湧いてくる!人間どもめ!」
「セベク。いつも言っているけれど、その”人間”という呼び方はやめないか。学園の品位に関わる」
「リドルの言う通りだ。第一、お前だって半分は”そう”だろう。お前の無礼な発言は、マレウス様やリリア先輩にもご迷惑をかける。重々気を付けろ」
「なっ……偉そうなことを言うなシルバー!!!!!」
『う…』
「コイツの声、デッケー!耳の奥までビリビリくるんだゾ!」
「さすが、運動部の1年生は威勢がいいな」
『マジフト大会の騒動だっけ?どこかで見たけどほんとにキャラ濃いな…』
リドルに気づいた運動部2人がこちらに駆け足でやってきた。
セベクと呼ばれた部員の声がとても大きく、人より大きな耳を持つ[#da=1#]とグリムは自身の耳抑えた。
彼ら2人は、レオナが騒動を起こした際に居合わせたディアソムニア寮生だ
「混雑を見越して、ボクが意思疎通のしやすい馬術部を中心に、多めのスタッフを配置したつもりだったけれど…」
「その判断は正しかったな。だが会場食後でこの賑わい……今の人員ではやや心許ないかもしれない」
「〖VDC〗は若様もご観劇なさるのだ!!!不手際があっては末代までの恥!!!」
「よし。設営が終わって手の空いている人員を、ここの救援に回そう。ボクは東校舎のほうを見回ってくる。後は頼んだよ」
「「わかった/はい!」」
シルバーと呼ばれた端正な顔立ちをした部員は、リドルと冷静に対策を練っている。
たしかにここはかなり人数を配置しないと来場者たちに圧倒されてしまいそうだ。
リドルたちはひとまず、運営委員の仕事を終わらせるために東校舎へ向かうこととなった。