5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「ふなぁ~。温室にいっぱいテーブルセットが並べてあるんだゾ」
『この時期にはちょうどいい温かさだから休めるのはいいね』
トレイの所属するサイエンス部がカフェをしているという植物園へやって来た。
テーブルセットが並んでいるだけでも、いつもの植物園とは違った印象になっている。
植物園にセッティングされたカフェの様子をリドルやユウたちが眺めていると、トレイに気付いたサイエンス部員が声をかけた。
「あっ、トレイ先輩!」
「おつかれさまです!」
「おつかれ。開店準備、手伝えなくて悪いな」
「いえ。昨日はカフェメニューの仕込みを遅くまで手伝ってもらったので」
「ルーク先輩なんか、トレイ先輩の淀みない手際を讃えて詩を詠んでいるだけでしたし」
「はは………。確かにあいつは、サイエンス部より文芸部に向いてる気がするよ。それにルークは我が校代表として〖VDC〗に出場する身だ。部活仲間として応援してやってくれ」
「「はい!」」
昨日は本番前日というだけあって忙しくしていたらしく、ここでもトレイの料理スキルが発揮されていたようだ。
それに対して詩を詠むルーク。彼らの光景は実際に見ていないユウたちでも容易に想像できた。
「サイエンス部からカフェの申請があったときには「なぜ?」と思ったけれど…植物園を使えば、かなり広いスペースが設けられるのか。考えたものだね」
「ああ。人が集まる行事では、いくつ休憩場所があっても良い。さっき[#da=1#]も言っていたとおり植物園は温かいし、野外の特設ステージで冷えた身体を温めるにも最適だろ?広くて収容人数も多いから、売上も見込める」
「なんか、オメーの話聞いてると”サイエンス”は全然関係なくねぇか?」
「いや、そんなことはないぞ」
リドルとトレイのやり取りを聞いたグリムは素直な感想をこぼした。
しかしここにはサイエンス部が研究対象として育てた希少な観葉植物があるらしく、それをみながら休憩してもらうことになるらしい。
さらに料理は科学という鉄板のネタを持ち出し、給仕では白衣を着るという見た目でもサイエンス部らしいところを演出するようだ。
「つまりは、なんの変哲もないカフェ…いやコンセプトカフェにはなるのかな?」
『メニューも美味しそうだし、ただ植物を見てもらうだけよりはいいと思う』
「あっ、しまった。もう10時半をまわってしまう。次は校内を確認しに行こう。11時には一般客が入ってきてしまうから、それまでには一通り見回っておきたいからね」
各々観葉植物カフェに対する感想を話していると、リドルが現在の時刻に気付きハッとする。
まだまだ展示ブースはあるので足早に移動することとなった。