1章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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『あの…ありがとうございました。お代は頂かなくて大丈夫なんですか?』
「えぇ。後ほどフロイドが彼らからてきとうに徴収してきますから。腕は痛みますか?」
『そ、そうですか…。腕は…筋肉痛なので元々痛むんですよね。問題ありません』
ジェイドは元の穏やかな雰囲気でいるが、言葉の内容が若干穏やかじゃない。
しかし[#da=1#]の頭の中は別のことが巡っていた。それは自分が実際怪我を負ったのか否かだ。
「ふむ…少し袖をまくってみてもらってもよろしいですか?」
『いえ、大丈夫ですよ』
「[#da=1#]さん、報連相は大切ですよ。事後報告となればスタッフとの信頼にも関わります。何もなければそれでいいだけの話なので」
『……わかりました。……うわ』
「おや。手当するのでVIPルームに行きましょうか」
『すみません…』
オーダーミスをした後に紳士の社交場らしからぬ行為、さらに怪我ができていたとしたら今後の業務に支障をきたす可能性を初日でやってしまったことにもなる。
引け目を感じつい断るも、正論で返され渋々袖をまくった。
掴まれた部分には痣ができていた。爪も立てられていたようでうっすら血もにじんでいる。
実際に目にすると改めて筋肉痛とは別の痛みがじわじわと襲ってきた。