5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「——”Mira,Mira”教えてちょうだい」
「はい。なにを検索しますか?」
「今この時、最高に美しいのは誰?」
「”美しい メンション数第一位 アカウント”についてのWeb検索結果は……ネージュ・リュバンシェです」
「…………」
「検索結果をWebで表示しますか?」
「見ていなさい……あぐらをかいていられるのも今のうちよ」
「それじゃあ、レッスンを始めましょう。でも、その前に……メインボーカルと、ダンスメンバーの発表をするわ。オーディションでのパフォーマンスを基準にアタシが選んだ人選よ。今後の上達具合によってポジションは入れ替わる可能性もある。たとえメインボーカルに選ばれなかったとしても、ポジションを奪いとるくらいの気持ちで取り組んで。まずメインボーカルはジャミル。エペル。そして、アタシ」
「おおっ!やったじゃないかジャミル!」
「俺がメインボーカル、ですか!?」
「そうよ。なにかご不満?」
「不安なんてとんでもない」
ヴィルからメインボーカルの3人が発表され、各々が反応をみせた。
ジャミルが信じられないとでも言いたげな顔をしている。
「しかし俺よりカリムのほうが……、……いや、やめよう。わかりました。ご期待に添えるよう努力します」
「あの、僕は……ちょっと自信がない、です。別の人のほうが……いいんじゃない、かな」
「アンタに拒否権はないわ。入学してすぐ、アタシと交わした約束を忘れたの?アンタにはアイツを仕留める”毒林檎”になってもらわないと困るのよ」
「…………はい。わかりました」
「エペル………?」
「毒林檎…?」
『(アイツを仕留めるって、ネージュのことか…?)』
もう1人のメインボーカルに選ばれたエペルはジャミルとは対照的に小さな声で否定した。彼とヴィルのやり取りにデュース、ユウ、[#da=1#]が頭にハテナを浮かべたものの、特にそこが深掘りされることもなく終わってしまった。
「あーあ、メインボーカルから外れちゃったか~」
「でも、頑張ればポジション替えもアリなんだろ?うおーっ、燃えるぜ!コーラス&ダンスチーム。メインボーカルチームに負けないように頑張ろうな!」
「いいねえ黄金の君!そのポジティブさ、チームを明るく照らす太陽のようだ」
「歌や踊りは、やってるほうも見てるほうも楽しくなくっちゃな」
「”メイン”と名前がついているけど、メインボーカルが主役でコーラスが脇役なわけじゃない。全員、自分が主役だと思って真剣に取り組んで」
コーラス組となった他のメンバーは特別気を落としている様子ではなかった。
コーラス組にはダンスでの見せ場もあり、歌唱もメインを殺さないよう繊細さが求められる。
メインボーカルもコーラスにつられたり埋もれないよう強さが必要だが、怒鳴ったり突っ走ってもNG。それぞれに難しさがあるのだ。
「さて、ポジションも決まったことだし、本格的なレッスン開始よ。アタシの動きをよく見て、軽くフリを合わせてみて」
「最初はダンスからなんだね」
『そう。今日は1日見守りかな』
ヴィルの指示を聞いて[#da=1#]はユウの横に座った。
ユウもグリムも、今はオーディオプレーヤーの操作くらいしかすることが無いので暇を持て余した人物が1人増えたことになる。