5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「フン、素人の付け焼刃丸出しのお遊戯会。論外ね」
『ようやく全部終わった…』
「……なるほど、なるほど」
全参加者のパフォーマンスが終わり、[#da=1#]は深いため息を吐いた。
数時間に渡って参加者の数だけ課題曲を聞いたことで、[#da=1#]の脳内には現在も曲が流れ続けていた。
ルークの号令で正式にオーディションは終了となり解散となる。
「結果は明日かぁ、ソワソワしちまうんだゾ」
「Aメロで思いっきり音程を外してしまった…」
「歌ったり踊ったりって、結構体力使うんだなぁ。寮に戻ってなんか食おうぜ~」
ギィー……バタン
参加者たちが各々の寮に帰り静かになったところで、審査が始まった。
ヴィル曰く、冷やかしとある程度は心得のある参加者が半々といった様子だ。
「まず、審査員の点数が高かった順にソートして…」
「麗しのヴィル、少し待っておくれ。すでに研磨が済んでいる宝石は当然美しい。しかし……石ころじみた歪な原石も、磨けば輝く宝石に生まれ変わる可能性を秘めている。もしかすると、今キミが手にしている宝石よりもね」
『なるほど…。それを発掘するのもオーディションの醍醐味ですね』
「…一番の美しさを手に入れるためにはありきたりな考えじゃダメ。大切なのは、”原石を磨いた時、どんな宝石に生まれ変わるのか見抜く力”」
ルークの提案に[#da=1#]は同意し、ヴィルも少し考えたのちに続いた。
その後もルークは話を続けた。
「フフ……歪な原石に秘められたポテンシャル。私は最後に踊った1年生たちに感じたよ」
「え?よりにもよってあんなジャガイモたちに?」
『最後の組ですか。たしかに一番”欲”を感じましたね。ヴィルさんを見返したいって気持ちが相まってのものかもしれないですが』
「だろう?喩えるならば、ヴィル。キミはその輝きで世界中の人々の目を奪う大粒のダイヤだ。大きな宝石がぎっしりとひしめき合うティアラ。それも悪くない。でも…大粒のダイヤを囲むように小粒ながら色とりどりの宝石が散りばめられたティアラのほうが、より美しく魅力的だと私は思うのだけれど。もちろん、最終決定権はキミにある。戯言と聞き流してくれても構わないよ」
「……………」
ルークらしい例え話に[#da=1#]はたしかに…と納得した。
圧倒的な美しさはもちろんいつまでも見ていられる。
しかし小さな装飾を散りばめることでその美しさに立体感が出る。よってさらに魅入ることになるだろう。
「でも、一番わかっているのはキミ自身だろう?”あの”輝けるネージュ・リュバンシェと戦うには現状のブラッシュアップでは届かない。もっと革新的なマインドが必要だと」
『僕はヴィルさんが誰を選んでもついていきますよ』
「…………そうね。今年の〖ボーカル&ダンスチャンピオンシップ〗の出場メンバーは…」