5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「……っていうか、ルーク。アンタさっきから全部満点をつけてるじゃない。真面目に審査する気ある?」
「もちろんだとも。しかし、みんな素晴らしくて甲乙つけ難くてね。整った美もあれば、歪だからこその美もある。そう思わないかい?」
一通り審査が進んだところでヴィルがルークに言った。
[#da=1#]もずっとそれが気がかりではいた。これでは実質3人ではなく2人で審査していることになってしまう。
「まさか[#da=1#]はそんなことしてないわよね?」
『は、はい。一応自分なりにはこんな感じで…』
「オーララ。何も評価せず斜線だけ引かれている名前が多いね。君はずいぶんシビアなようだ」
ルークの感想に「本来こういうもんなのよ」とヴィルが一蹴する。
大勢いる希望者からほんの数人を厳選しなければならない。そして母数が多ければひやかしや決して期待できるとは言えない仕上がりも多く、そんな輩まで分析していたら頭が溶けてしまう。
しかしルークはこの状況すらも楽しんでいるように見えた。
なんて余裕のある人物なのだろうかと[#da=1#]はまじまじと見た。
「アンタを審査員にしたのは失敗だったわ。まったく……。さあ、次で最後のグループよ。呼んできて頂戴」
「ウィ」
ヴィルのストレートな言葉に全く凹む様子もなくルークは最後のグループを呼んだ。
最後はエース、デュース、グリムとユウがまとめて部屋に意気揚々と姿を現す。
ヴィルは彼らを見て数日前のことを思い出した。
「あら、アンタたち。アタシに無謀な戦いを挑んできた泥付きジャガイモじゃない。ドタドタ見苦しい身のこなし、あれから少しはマシになったの?」
「へへーん!ちゃんと特訓してきたんだ。スカラビア仕込みのパフォーマンス、見せてやるんだゾ!」
「もう前みたいに、見苦しいだの美しくないだの言わせねーからな」
入室したエース、デュース、グリムは課題曲"Piece of my world"を披露した。
前半の段階でルークがさっそく100点を出し、ヴィルはまた呆れた。
「どうだ~!完璧に踊れたんだゾ!」
『うん、前よりダンスのキレと声のブレが良くなったね』
「終わり?ならさっさと外に出て頂戴」
「なんだ。[#da=2#]みたいな感想とかねーのかよ?」
「し、失礼します!」
デュースは緊張から若干硬さが出ていたが、それでも3日前よりは動けていた。
3人とも絶対にオーディションに合格したいというのがひしひしと伝わる気迫を感じるものだった。
やる気は随一といってもいいだろう。