5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「では諸君。これよりオーディションを始めるよ」
ついにオーディションが始まった。3人ずつ課題曲を披露してもらう。
審査ポイントは歌唱・ダンスの2項目となっている。
審査は順調に進み、次々と課題曲が披露された。
「ムシュー・タンポポ。軽やかなステップと弾ける笑顔。雄々しさと愛らしさが同居している。ボーテ!100点!」
「身のこなしは悪くないけど、歌も踊りも全体的に雑さが目立つ……。次!」
ラギーは要領がいいほうなので、おそらくこれくらいできればいいだろうという雰囲気が否めなかった。
もっと細かいところを整理すれば身軽さという持ち味の良さにも磨きがかかるだろう。
「ムシュー・マジカメ。歌声にダイヤのように煌めく華やかさがあるね!いつまでも浸っていたくなる。ボーテ!100点!」
「歌もダンスもそつないけど、全然パッションが感じられないのよね……。次!」
ケイトのパフォーマンスは可もなく不可もなくといった様子。
流行りものが好きだから申し込んだといったところか。
今回の内容に思い入れができれば中身の感じるパフォーマンスとなるだろう。
「ムシュー・好奇心。愛らしい姿とは裏腹にしっとりとした歌声が纏うオーラは実に妖艶だ…。ボーテ!100点!」
「なぜかしら……リリアからは高校生らしいフレッシュさが一切感じられない。次!」
リリアは愛らしい。が、どこか歌声・ダンスにただならぬ年期を感じさせた。
部活でもふとしたときに醸していたが、あの雰囲気は何なのか。
「ムシュー・お人形。なんて斬新なんだ…!キレのあるロボットダンスと歌声に、私の瞳は釘付けさ。ボーテ!100点!」
「いくらジャンルレスと言っても、限度があるわ……。次!」
オルトはあまりにも他の演者とかけ離れていた。
あれはあれで有りなので、今回とはまた別のステージで見てみたいものだ。
「黄金の君!熱砂の上を吹き抜ける一陣の風のごとき舞い!軽やかな歌声に私の身体も飛び上がりそうさ。ボーテ!100点!」
「ふぅん。みっともなく転がりまわるだけの野菜どもより、少しはマシかしら」
カリムは全体的に華があった。
まだまだ詰められる部分はあるが、この段階でここまで仕上げて持ってくるならこれからが楽しみである。
「ムシュー・マルチ。さすがだよ…。クールに装う仮面の下で燃え盛る。熱いソウルが伝わってくる!ボーテ!100点!」
「歌も踊りも今までで一番安定してる。悪くないわ」
ジャミルのパフォーマンスは他の生徒と一線を画していた。
本当になんでもこなす器用さである。
ヴィルの反応も今までで一番良い。メンバー最有力候補だろう。
「ムシュー・姫林檎。実に愛らしい!実に可憐だ!今日に向けて全てを磨き上げてきたね。ボーテ!100点」
「あの子、またサビの前でミスった。リハで100点でも本番でミスしちゃ意味ないわ」
エペルも他の生徒より練習を重ねてきたのだろうというのが伝わってくる。
彼のパフォーマンスも華があるので、これがさらに輝くのが見物だ。
『……カリム先輩は前に体育館で見たけど、軽音部全員来るなんて聞いてない…』