5章
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この小説の夢小説設定物語の都合上、略した名前・略さない名前が2つずつあります。
ご自身の名前を使う際、ストーリー後半からになりますが
「主人公 名前」「主人公 名前略称」に登録すると読みやすいかと思います。
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「…はっ!ルーク先輩のペースに流されてたけどそんなことよりオーディションの話!」
「そうだった!ハント先輩、僕たち〖VDC〗のオーディションに申し込みしたいんですが」
「おっと失礼。話が脱線するのは私の悪いクセだ」
「キミたちは…」とルークはユウたちのフルネーム、クラス、出席番号、身長をそれぞれ当ててみせた。ちゃっかりグリムの体長も把握済みだ。
[#da=1#]は初めてルークと話した日を思い出しゾワリとした。
「え?どうして僕たちのクラスと出席番号を!?」
「それどころかなんで身長まで!?」
「フフフ。狩人として学園の生徒の種族と全長くらいは把握しておかないとね。いざという時に、困るだろう?」
「いざ…とは?」
『さあ…この学園、本当に変な人が多いな…』
「意思表明さえしてくれれば特に申し込み書類などは必要ないよ。3日後の放課後、ポムフィオーレのボールルームでオーディションを行う。忘れずに来てくれたまえ」
どうやら申し込みに書類の提出やサインはいらないらしい。
まぁ全生徒の名前諸々が頭に入っているほどだ。彼には朝飯前なのだろう。
「そうだ、レオナくん!キミも〖VDC〗のオーディションに出場してみないかい?身体能力は申し分なし。キミの体格ならきっとダンスも映えるはずさ。よく響く声も素晴らしい。獅子が歌う姿は夕焼けの草原でも見かけたことがないけれど、きっと迫力があるに違いないね」
「そんなお遊戯会、誰が出るか。しかも、あの口うるせぇヴィルがいるんだろ。絶対にお断りだ」
「都会的な美を持つヴィルと、野生的な美を持つレオナくん。2人が共に歌い踊る様はさぞ美しいだろう。趣が異なる美の競演、実にトレビアンだね!」
『ちょっと待ってください…お遊戯会?しかもヴィルさんが口うるさいだって?』
「あ?」
「げっ…ちょっと[#da=2#]!?ここ3年生の教室!相手は他寮の寮長!ただでさえさっきのグリムで目立ってんの!」
ライオンのコメントに白猫が噛みついたことで焦ったエースが耳打ちした。
[#da=1#]としては出場に関わってる側として必死だし、長年応援している人物の悪口を目の前で言われて無視なんて到底できなかったのだ。
『ヴィルさんが子役の頃からファンやってるんで、構ってくれるなんて羨ましい限りですよ。それに『VDC』がお遊戯なのは語弊があります』
「アイツの小言が羨ましいなんて盲目すぎないか?」
『他校は知ったこっちゃないですけど、今年はヴィルさんが演出とパフォーマンスに参加するんです。NRCもお遊戯なのかは本番を見てから決めてください』
「随分自信あり気じゃねぇか。なら俺の間違いだとわかったらお詫びでもしてやるよ」
『いいでしょう。何もらおうか考えておきますね』
「話は済んだな?ほら行くぞ!」
デュースが威嚇する[#da=1#]を引っ張りながら無理やり教室を後にした。
教室を出た後もぐちぐちと文句をこぼすのでユウとデュースは「まぁまぁ」と必死になだめたが、エースとグリムは「やっぱり[#da=2#]も例外なくオクタヴィネルはメンドくさい」と愚痴をこぼした。
もちろん獣人の[#da=1#]が聞き逃すことなく、グリムは首根っこを掴まれ、エースは手首を捩じられた。